恒例の「東京文化財ウィーク」が10月31日(土)から11月8日(日)の期間催され、66件の都内文化財特別公開等が行われる。東京都のホームページに情報が公開されている。この中から、西多摩及びその周辺での注目すべき公開文化財を紹介する。
文化財(分類) | 公開日 | 公開時間 | 住所 |
正福寺地蔵堂(#1) | 11/3 | 10:00~16:00 | 東村山市野口町4-6-1 |
森田家住宅(#2) | 10/31~11/8 | 9:00~18:00 | あきる野市小川1633 |
大日堂大日如来坐像、他(#3) | 10/31~11/4 | 10:00、14:00の2回 | 昭島市拝島町1-10-14 |
小机家住宅(#3) | 10/31~11/4 | 11:00~17:30 | あきる野市三内490 |
福島家住宅(#3) | 10/31,11/1,3,7,8 | 10:00~15:00 | 青梅市沢井2-720 |
小丹波熊野神社の舞台(#4) | 10/25~11/3 | 10:00~16:00 | 奥多摩町小丹波473 |
(#1):国宝、(#2):国登録有形文化財、(#3):都指定有形文化財、(#4):都指定民俗有形文化財
●正福寺地蔵堂は東京都唯一の国宝木造建造物。鎌倉の円覚寺舎利殿と並ぶ代表的な禅宗様建造物。室町時代のもの。その内部が公開される。床は土間なので、拝観は底が平らな靴で。
●森田家は江戸時代に名主を勤めた豪農。元禄時代には既に酒造業を行っていた。現在も住まいや店として使用中であり、見学時は配慮が必要。
●大日堂内陣の大厨子に安置された大日如来坐像を中心とした三尊像が公開される。大日如来坐像、釈迦如来坐像は藤原時代の作、阿弥陀如来坐像は元禄時代の作。例年、履物を脱ぎ、内陣に入って直前で拝むことができる。これは年に一度の機会。
●小机住宅の内部が公開される。明治時代の洋風外観の建物。木造2階建て土蔵造り。明治~大正期の当主小机三造は町長の岸忠左衛門と連携し、五日市に電気を引き、水力発電所を作り、五日市鉄道を敷設した。
●福島家は江戸時代、名主及び三田領42ヶ村の筏師の惣代を勤めた旧家。
●小丹波熊野神社の舞台が公開される。神社の門を兼ねた舞台という珍しい建物。明治期の建物。