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コラム

~東京の森から~ 東京チェンソーズ

檜原村の林業会社「東京チェンソーズ」が、街プレ読者の皆様にお届けする東京グリーンプレス!

毎日、西多摩の山々で暮らす僕たちが、リアルな西多摩の自然の姿をお届けします。

下刈り作業が終了!岐阜・長野へ〝視察〞旅行

樹齢300年のヒノキ。そばによるとその迫力に圧倒されます

今月初め、夏の風物詩ともいえる下刈り作業がようやく終了しました。6月中旬に始めてからおよそ3ヶ月半、100日におよぶ作業でした。8月初旬の暑い時期は朝6時から稼働したりもしていました。この間に、檜原村、あきる野市、青梅市の各現場で刈った面積は合わせて約53㌶。昭和記念公園はさすがに広く、その3分の1ですが、東京ドームなら12個分の面積に相当します。下刈りを終えた山では間伐作業が始まりました。このあと、来年の春先まで、刈払機に代わり、チェンソーの音が響き渡ることになります。

先日、岐阜県で行なわれた林業機械の展示・実演会へ行ってきました。ハーベスタ、プロセッサといわれる立木を伐って、枝を払い、短く玉切りまでする最新の巨大な機械や各種クレーンをたっぷり見てきました。いますぐ使うものではありませんが、実際の動きを見て、頭に残しておくことが大事なのかと思います。

その翌日は長野県にある赤沢自然休養林へ移動。日本三大美林のひとつである木曽ヒノキの天然林で有名なところで、樹齢300年を超えるものも多く残っています。もともと、木曽ヒノキは伊勢神宮をはじめとする神社仏閣の建築に用いられてきましたが、江戸時代、大々的な伐採で一度衰退。その後、伐採禁令が出されるのですが、そのころ芽吹いた木がいまに残っているといわれています。

たしかに、東京で普段見慣れている木にくらべると、太さ、高さともに格段に違います。細く見えるものでも80年だそうです。もし伐るとしたら、年輪が詰まっていて固いんだろうな、と木こりならではの感想。園内にはかつて実際に木材を運んでいた森林鉄道が、観光用として残っています。もちろん乗車、当時に想いを馳せました。

さて、最後にお知らせをひとつ。来る11月15 日(日)、昭島市にある昭和の森でツリークライミング体験会を行ないます(共催:モリパークアウトドアビレッジ/フォレスト・イン 昭和館)。昭島駅からも近くアクセスしやすい場所です。ぜひ、ご予定に入れていただければと思います。

コラム執筆者

東京チェンソーズ

今日も森にいます
株式会社 東京チェンソーズ
住 所西多摩郡檜原村654
TEL 042-588-5613

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