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街の探検隊:睦橋通り(かつての伊奈道)下の3つの湧水(あきる野市)【街プレ倶楽部 街歩き心の風景】

拝島駅前の整備により、拝島駅から武蔵五日市駅まで、片側2車線のほぼ直線の道が完成した。この道で、武蔵引田駅南方の淵上交差点以東は睦橋(むつみばし)通りと呼ばれる。この道の原型は五日市街道整備以前の「伊奈道」に遡る。江戸城修復にあたった伊奈の石工らが往来した道である。睦橋通りは秋川の段丘崖上にあり、周辺には湧水が点在する。道の直下にもいくつか特徴ある湧水がある。

睦橋通り下の3湧水

・白瀧神社の湧水

・西雨間バス停付近の湧水

・地蔵院に向かう湧水の流れ

・小川交差点付近歩道下の湧水

 

●白瀧神社の湧水

白瀧神社脇からはこんこんと水が湧き、周辺はうっそうとした森となっている。白瀧神社北側の道は、現在の睦橋通り整備以前の道筋で、かつての伊奈道にあたる。この湧水は近くの眞城寺に湧く水と合流し、金松寺の境内を流れ、秋川に注ぐ。金松寺南部には、今も水田が広がる。

白瀧神社の湧水

●西雨間バス停付近の湧水

西雨間バス停付近の睦橋通り直下に、今も水場が残る湧水がある。湧水の流れは東南東に進み、地蔵院の前で南方に向きを変え秋川に注ぐ。地蔵院に至る湧水の流れはうっそうとした林の中を進む。流れに沿った小道は、かつての伊奈道とされる。伊奈道は地蔵院前からは北東に向う。この道筋は鎌倉街道であった。

西雨間バス停付近の湧水

 

地蔵院へ向かう湧水の流れ

 

●小川交差点付近の湧水

小川交差点東方の南側の歩道下に水が湧き、土地の人が鯉を飼育している。文字どおり道路直下の湧水。良くここを通る人も、気付かないことが多いのではないかとも思われる湧水。かつて、この湧水の流れは近くの法林寺に向い、境内に池があったという。法林寺の開山禅師が二宮神社の竜の病を治したお礼に授かった、と伝わる湧水である。法林寺は河岸段丘の上にあるが、反対側には昭和年間までは水田が広がっていた。

小川交差点付近の湧水

 

(伊奈道の道筋は時代によって変遷し、また諸説があります。多くの人が挙げている説に従いました。)

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