奥多摩町海沢で親睦収穫祭
奥多摩町海沢で先月、ブルーベリー親睦収穫祭が地元寺院の宝珠庵であった。ハワイアンコンサートを楽しみ、バーベキューや手づくり料理を囲んで60人ほどが交流のひと時を過ごした。
海沢自治会(浜野文夫会長)の女性たちでつくる「うめ女会」(相田恵美子会長)が音頭を取り、65歳以上でつくる梅寿会(浜野芳男会長)の協力を得て、当日は敬老の集いを兼ねて開催した。過疎が進む奥多摩町で、青梅市境にある海沢地区も例外にもれず少子高齢化が進んでいる。
一昨年、町が進める若者定住化対策で、同地区にある空き家を譲り受け1家族が移住した。これをきっかけに、地域の横のつながりを強くしようと立ち上がったのが相田会長ら女性たち。町が行う元気なまちづくり推進事業の助成を受け、早速クリスマスコンサートを企画。多くの住民が参加し大成功を収めた。
折紙教室や地元野菜でつくるカレー教室、たくあん漬け教室などをほぼ月一回のペースで開催。会員同士の交流を深める一方、今年度は再び元気なまちづくり推進事業を活用し、休耕地を活用したブルーベリーの栽培に取り組み、この日の親睦収穫祭を行った。
地元で採れたジャガイモや栗などの料理、赤飯などがテーブルに並び、出来立ての焼き鳥、焼きそば、イカ焼きなどが運ばれ、祝杯を挙げた。河村文夫町長も駆けつけ、「様々な子育て支援策で、環境がよく人情豊かな奥多摩町へ子育て世代の家族が移住してきている。海沢地区では元気なまちづくり推進事業を活用した取り組みを行ってもらっている。奥多摩町の入口の海沢地区から奥に向かって活性化の波を届けて欲しい」と期待を寄せた。
席上、浜野ミネ子さん、原島ミツ子さん、岡田鶴枝さんが米寿の祝いを受けた。ステージではトロピカルアイランダーズが「カイマナ・ヒラ」などのハワイアン音楽を演奏。パライオハナの女性たちのフラダンスが花を添えた。
相田会長は「地元の元気につながるイベントや教室を今後も開いていきたい。ヨガ教室も開講します」とほほ笑んだ。浜野自治会長は「女性たちが地域で生き生き活動してくれることはうれしい限り。地域の元気につながります」と歓迎している。