名付け親は徳川将軍
JAにしたま福生支店直売所に、新鮮な採れたての小松菜が並んでいる。
小松菜の元となった野菜は、奈良時代から平安時代に中国から日本に入ってきたと伝わるが江戸に伝わったのは鎌倉時代のこと。発祥の地は江戸川区で、徳川将軍が名付け親といわれている。
江戸時代後期に書かれた「新編武蔵風土記稿」には「菜は東葛西領小松川辺の産を佳作とす。世に小松菜と称せり」とあり、小松菜が広く江戸っ子に賞味されていたことがわかる。
今では一年中食べられるが、元々は冬場の野菜で「冬菜」とも呼ばれており、東京の雑煮には欠かせない野菜だった。
栄養価が高い緑黄色野菜として、ビタミン類、ミネラルなどどれをとっても非常に栄養価が高い。特にカロテンを豊富に含み、カルシウムや鉄分はホウレン草よりも多い。
間もなく春が訪れる。おいしい地元の冬野菜を、ぜひこの時期に味わってみてほしい。
小松菜のパウンドケーキ
〈材料〉6×21×6の型
甘酒 ・ ・ ・ ・ ・ ・100㌘
りんご ・ ・ ・ ・50㌘
小松菜 ・ ・ ・ ・50㌘
おから ・ ・ ・ ・30㌘
塩麹 ・ ・ ・ ・ ・ ・15㌘
菜種油 ・ ・ ・ ・32㌘
◎小麦粉 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・85㌘
◎全粒粉 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・40㌘
◎ベーキングパウダー ・ ・ ・ 小さじ1と1/2
くるみ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 50㌘
(炒っておく)
①〇の材料を全てフードプロセッサーなどで撹拌する
②1にクルミを混ぜる
③◎の材料を2にふるい入れる
④練らないように混ぜて、型に入れ190℃のオーブンで40分ほど焼く
小松菜 麹納豆
〈一人分の材料〉
納豆 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・100~120㌘
生麹 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・100㌘
人参 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・3センチ
小松菜 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・1/2わ
醤油 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・1/4カップ
みりん ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1/4カップ
料理酒 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 大さじ1
◎水 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・1/4
◎昆布 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・5センチ角
①◎を合わせる。水に昆布をキッチンばさみで細く切り、30分ほど置いておく
②小松菜は食べやすい大きさに切り、人参は細切りにしておく
③鍋に1と2を入れひと煮立ちさせる
④あら熱がとれたら、麹をほぐしながら入れ、かき混ぜておいた納豆も入れる。
*すぐに食べられるが、一晩ほど漬けてからの方が馴染んで美味しい。
JAにしたま福生支店直売所
福生市本町16 ☎042-552-4632
営業時間:9:00~17:00
定休日:土曜、日曜、国民の祝日
レシピ提供 佐野 芙美子さん
結婚するまで幼稚園に勤め、妊娠をきっかけに身体と環境に優しい生活に目覚める。バランスボールやヨガの講師を経て、第3子の妊娠を期にしばらく専業主婦に。
SNSにあげていた料理が口コミで広がり、話題に。あきる野市在住。
佐野さんが主宰するこめはな屋
TEL:090-7904-8901
甘酒教室、ノンシュガーのスイーツ教室、糀料理の提案などを行っている。