本年の「西多摩と周辺の自然と歴史を巡る旅」新規コース第1弾は「高尾梅郷と旧甲州街道の自然・歴史めぐり」。3月12日と14日に開催した。両日とも暖かな天気で、梅もまさに見頃。参加者一同、梅薫る長閑な里山散策を楽しんだ。
荒井梅林付近は「撮り鉄」人気の場所。遠くに天神梅林を望む。その梅の里の中を丁度、あずさが通過した。関所梅林はサンシュも美しい。参加者は、他にはあまりない景色、と楽しんでいた。遊歩道梅林は大きな古木が並ぶ。川の土手に続く梅並木は珍しい、との参加者の声があった。
高尾梅郷がある裏高尾は、江戸時代、甲州街道が通った場所。小仏関所跡はじめ街道の面影が点在する。蛇滝口はかつて高尾山へのメインの道であった。そこにかつての旅籠屋「ふじや新兵衛」が残る。ここで噴き出す湧水が、街道に沿って用水として流れている。小仏関所(駒木野関所)は元は小仏峠付近にあった。北条氏照が設置したもので、後に駒木野に移された。JRとクロスする両界橋は駒木野宿の入口に当たる。ふたつの村の境界であるのが名前の由来。そのそばにかつての景勝地「獅子ケ淵」があり、花屋旅館が残る。中里介山の大菩薩峠にも登場する旅館で、介山はここで「隣人学園」を開いていた。獅子ケ淵からは現在も用水が取水されている。かつて甲州街道に沿って八王子宿まで流れていたといわれる....。
このようなこの地の歴史を楽しみながら、旧甲州街道歴史散策を、梅と合わせて楽しんだ。
街プレ倶楽部 西多摩と周遊の自然と歴史を巡る旅 取材街プレ市民記者N
高尾梅郷と旧甲州街道の自然・歴史めぐり(八王子市)
裏高尾の旧甲州街道駒木野宿。旧街道沿いには梅林が点在し、早春には梅の香りで包まれる多摩屈指の梅郷。小仏関跡など旧街道の面影を残す場所でもある。また、高尾駅北東にある、用水路と旧家の黒い板塀が特徴の甲州街道旧道も、旧街道の面影を残す場所。
スタート JR高尾駅
・大光寺 例年3月中旬に開花する樹齢400年の枝垂れ桜が有名。梅の花も楽しめる
・レンガ造りの明治期のトンネル
・高尾駒木野庭園 美しい日本庭園と昭和初期の和風建築
・遊歩道梅林 梅の古木が並ぶ小仏川沿いの遊歩道
・関所梅林(小仏関跡) 駒木野宿にあった関所跡
・天神梅林
・湯の花梅林
・猪の鼻(いのはな)トンネル 終戦直線米機による列車銃撃で多数の死傷者ができた場所。
・新井梅林 中央線を見下ろす南斜面に広がる梅林
・旧甲州街道 用水路が続き、板塀の休暇が点在。車道が別に造られたため、かつての面影を残す道。
・綾南公園 南浅川に面した市民憩いの場。
・かずき ランチは「かずき」で 特製和ランチ
ゴール JR高尾駅