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「住み慣れた地域で、ずっと自分らしい暮らしを送るために」

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防医療の大切さを痛感 医療問題の課題解決へまい進

国や地方自治体の医療費負担額が増え続け、社会問題となっている昨今。各自治体も必死の努力を行い、その軽減策を実施している。だが一方的な削減案には限界もあり、予防医療や生活習慣の改善など、市民や社会全体の健康意識の向上や改善が、何より必要不可欠なこととなっている。

今回は自治体の医療費負担の問題と、1個人として重い病気に直面したある1人の地方議員の方に話を聞いた。

突然訪れた病魔から奇跡の復帰                           福生市議会議員武藤 政義さん(50)

福生市議会議員武藤 政義さん(50)

武藤さんは福生市で50年以上続く材木店の2代目として事業を行う傍ら、様々な地域活動にも積極的に参加。福生青年会議所では第29代理事長を務め、40才で福生青年会議所を卒業した後に、福生市議会議員選挙の補欠選挙に出馬。見事、当選を果たし現在、3期目となる。

経験、体力も充実した40代、一心不乱に市議会議員として精力的に活動を続けていた、ある日、武藤さんを突然の病魔が襲った。それは3年前の9月。残暑厳しい中、各地の催しものを訪れていた最中、ちょっとした頭痛を感じた。

「ちょっと疲れたかな」と考えた武藤さんは、自宅で休むことにしたが、頭痛はひどくなるばかりだった。妻に電話を一本入れると、そのまま眠る様に目を閉じ、そこから意識を失った。この時、武藤さんを襲った病気はくも膜下出血。帰宅した妻がその異変に気づき、すぐに救急車を呼んだ。

3分の1は死亡するという病気。その中でも武藤さんは「助かる可能性は1%」と伝えられた。失意の中、妻は懸命に夫の看護を続けた。

それから1週間後。武藤さんは奇跡的に目を覚ました。しかも後遺症も残らずに、 その3ヶ月後には無事、退院することができた。突然訪れた病魔から奇跡の復帰国や地方自治体の医療費負担額が増え続け、社会問題となっている昨今。各自治体も必死の努力を行い、その軽減策を実施している。だが一方的な削減案には限界もあり、予防医療や生活習慣の改善など、市民や社会全体の健康意識の向上や改善が、何より必要不可欠なこととなっている。今回は自治体の医療費負担の問題と、1個人として重い病気に直面したある1人の地方議員の方に話を聞いた。

ふっさ七夕まつりに参加する武藤さん-1

 

行政予算を圧迫し続ける医療負担                          自身の経験との狭間で奮闘

「自分は健康だと思っていたので、人間ドックなど一度も受けたことがなかった」と話す武藤さん。「1度でも脳ドックを受けていれば、もっと早く発見できていた」と振り返る。

現在はそうした自身の経験から、市議会議員として、市民が住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるため、医療の地域包括連携などにも積極的に取り組む。しかし人間ドックの必要性を感じながらも、その費用の問題、自治体による助成金捻出のハードルの高さにも直面。市議会議員として、自治体予算を圧迫し続ける医療費負担の増額を目の当たりにし続ける中、暗中模索の日が続く。

現在は、市議会で健康施策の政策提言をしたり、地域での医療講演会開催などに積極的に協力したりし、予防医療の大切さを伝えることに尽力を続ける。

武藤さんは「医療問題は、これからもっと大きな社会問題になる。諦めたら終わり。病気をした自分だからこそ、声をあげていき、そうした機運を高めていく一助となれば」と意気込む。

 

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