ロゴ入りヘッドマーク列車の出発式、開催
沿線の観光協会、御岳登山鉄道らが見送り
JR東日本八王子支社は10月13日、JR青梅駅ホームで
「東京アドベンチャーライン」ロゴマーク列車の出発式を行った。
同支社は先月、青梅駅以西を「東京アドベンチャーライン」と呼称することを発表した。
これに合わせて多摩地域に住むデザイナーからデザインを募集し、ロゴも製作。
観光フェアやキャラバンの実施、記念商品の発売、アドベンチャーツアーの販売なども行ってきた。
出発式当日、ロゴを製作した青梅市のデザイナー・沼倉智弓さんは「子どもでも分かるようにシンプルに色々な思いを込めた。
大好きなこの地域を走る路線のロゴを作れたことが、とても嬉しい」とあいさつ。式には青梅市観光協会、奥多摩観光協会、御岳山観光協会、吉野梅郷観光協会、御岳登山鉄道、青梅商工会議所、武蔵御嶽神社の巫女、奥多摩のキャラクター「わさぴー」らが出席し、青梅駅長と共に、ヘッドマーク列車の出発を見送った。
観光地の玄関口機能を強化
奥多摩駅と御嶽駅改修
JR東日本八王子支社は先ごろ、青梅線の奥多摩駅と御嶽駅を改修すると発表した。
同線の青梅駅以西を「東京アドベンチャーライン」と呼称することに合わせ改修していくもので、観光地の玄関口としての機能を強化する。
奥多摩駅には待合室の整備のほか、登山客などが利用する靴洗い場や更衣室、カフェなどを設け、「東京アドベンチャーライン」のアウトドア拠点としての利便性を高める。
御嶽駅にはレンタサイクルや待合室が整備される。いずれの駅も現在の駅舎の魅力を活かしつつ、多摩産木材を使用しリニューアルする。
沿線の自治体や住民は駅の改修を歓迎している。
奥多摩町が6月、7月に町内全21自治会で行った町民との意見交換会でも、「奥多摩駅は青梅線の最終駅なのに、お土産を買う場所もなく、お茶をする場所もない。観光の拠点となるので、駅前開発が必要だと思う。自助努力も必要だが、活気ある店舗、消費したくなる店など、活気のある駅前商店街の開発、町の目玉になるような場所が必要だと思う」など奥多摩駅の利便性を求める声が複数挙がっていた。