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夏、川に暮らす生き物たちを発見!

一生を通じて川と海を行き来するモクズガニ

多摩川に生息するモクズガニ

多摩市の乞田川で8月25日、水辺の観察会を開催。観察会の途中、男の子が大きなカニが採れたと駆け足でやってきました。そのカニはモクズガニ。鋏脚がフサフサした柔らかい毛で覆われていることから英名ではミトンクラブ(手袋ガニ)と呼ばれています。河川に生息するカニでは大型で食べても美味しいことから昔から食され、ツガニ、川ガニ、エガニなど多くの地方名で呼ばれています。

モクズガニの生活はユニークです。秋に河川の河口域や沿岸で繁殖を行い、生まれてきた幼生はしばらく海中で暮らします。ある程度成長すると大潮の満潮時を見定めて河川への遡上を開始。山奥まで遡上することもあり山太郎ガニと呼ぶ地域もあります。

河川内で生活して成熟すると、再び繁殖のために河口へ。今回の観察会の場所からから東京湾までは約43㌔㍍。モクズガニは一生を通じて河川と海を行き来しています。生き物の底知れない力に感服です。

多摩川に多く生息するカジカたち

8月22日に開催した小学生のサマースクールでは、多摩川の御岳渓谷でガサガサ(水生生物採集)を行い、カジカが多く採れました。

カジカは河川の上流域に生息し、石と石の隙間を好み、流下してくる水生昆虫や小魚を貪欲に捕食します。

カジカが生息する地域では「穴釣り」、「探り釣り」と呼ばれる釣り方で、子ども達はカジカ釣りを楽しんでいます。1㍍弱の竿を使い、10㌢程度のハリスにおもりを付けて、カジカが潜んでいそうな石の隙間を探りながら釣って行きます。今度は手網ではなく、このカジカ釣りにチャレンジしたいと思っています。

コラム執筆者

宮田 浩

エコツーリズム・グリーンツーリズムなどに携わり現在は年間を通じ、御岳や奥多摩などを中心としたツアーガイドなど数多く行う、川と森を案内するスペシャリスト。

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