発足5年の北郷いさぐり会
ホタルの観賞スポット「いさぐりの里」を整備する北郷いさぐり会はこのほど、A4判18頁の冊子「蘇れ!いさぐりの里」を作成した。活動開始から5年の節目に、これまでの活動報告や散策マップ、里に咲く植物とホタルの写真を収めた。
編集には丸山俊男会長(78)と橋本孝次さん、田村百蔵さん、成田正明さん、合川哲夫さんが携わった。丸山会長は、「5年間を一区切りに振り返る機会になった。
今後はベンチの増設などを予定している。毎月の活動も定着しているので、さらに素晴らしい里を整備していきます」と話す。
「いさぐり」は伊奈砂沼地区。半世紀前まで田んぼが広がりホタルが飛んでいた。
その後、休耕田となり、アシなどが伸び放題になっていた。6年前、「ホタルが飛び交うような自然を取り戻そう」と北伊奈、森の下、西伊奈の3自治会長で協議。江戸時代の伊奈村概念図にあるこの辺りの旧名「いさぐり」を会の名前にし、3自治会の有志ら40人が集まった。
土地所有者の調査から始め、草を刈り、1周500㍍ほどの遊歩道を整備。ホタルの餌となるカワニナを育て、ホタルの飛び交う里山を復活させた。
6月にはホタルが見られる。駐車場や夜間照明はないので、会では徒歩での観賞を呼び掛けている。(提供:西の風新聞)