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「手摘み茶を知って」

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原惣園製茶工場が茶積み体験

瑞穂町の箱根ケ崎駅から徒歩20分の場所にある原惣園製茶工場で先月、茶摘み体験会が行われた。

昔ながらの手摘みで、地元の女性40人が茶畑に入り、手際よく新芽を摘んだ。

同園は品評会の「普通煎茶4㌔の部」に出品する品のみ手摘みする。新芽摘みには一葉ずつ丁寧に扱う手摘みが最適。

製茶4㌔を作るのに生葉約30㌔が必要だ。細渕浩昌園主(60)は「今年は雨が多く気温が高い。霜に当たることも少なかったので茶の木の伸びがいい。よいお茶ができそうだ」と話す。

 

同園は1948年、浩昌さんの叔父正平さんが開いた。2代目の浩昌さんは会社員勤めをしながら手伝い、20年ほど前に園を継いだ。2002年に関東ブロック茶の共進会普通煎茶の部で農林水産大臣賞を受賞。今年も上位を目指している。

先代から変わらず手摘みを続けるのには、茶摘みの伝統を知ってもらいたいという思いも強くある。「東京都で手摘みをしている園は恐らく他にないでしょう。毎年楽しみにしてくれる参加者のため、続けていきたい。茶摘みを知らない若い人にも体験してほしい」と細渕さんは話す。

初参加の望月恵子さんは「瑞穂町長岡に育ち、子どもの頃は家族総出で茶摘みをしていた。懐かしい体験がうれしい」という。品評会用の茶の後は新茶で忙しくなる。茶は同園のみで販売している。(提供:西の風新聞)

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