「キャロライナ・リーパー」の生産加工に挑戦
東京都羽村市の宮川修典さん(42)が、世界で最も辛い唐辛子としてギネスに認定されている「キャロライナ・リーパー」の栽培に初めて挑戦。収穫した唐辛子は自宅で丸干しやパウダーへ加工し製品開発も進め、今後販路を広げていきたいとしている。
キャロライナ・リーパーは、かつてギネスに認定されていた「ブート・ジョロキア」と「ハバネロ」の交配によって生まれた品種で、素手で触ると肌がかぶれるほど危険な辛さがあり、2013年にギネスに認定され注目を集めた。しかし国内ではほとんど栽培事例が無く、宮川さんは同市商工会で市の激辛フェスを担当する知人から栽培を勧められたことをきっかけに、今年初めて栽培に挑戦した。
インターネットで種を購入し、育苗した苗約50本を5月に植え付けた。9月5日から収穫をはじめ、樹上で真っ赤になるまで完熟させた実を1週間に100個のペースで収穫している。生でも出荷は可能だが販売期間が短いため、飲食店等への出荷を見据え、自宅に乾燥機を導入し乾燥唐辛子に加工。料理のトッピングに使えるよう、ヘタと種をくりぬきそのまま乾燥させた丸干しや、ミルで粉砕した2種類の粗さのパウダーを開発した。宮川さんは「市内や近隣自治体の飲食店で使ってもらい、農商連携を通じて地域産業を盛り上げたい」と意気込む。お問い合わせはJAにしたま営農生活課(042̶554̶7362)または羽村市商工会青年部(042̶555̶6211)まで。