~東京の森から~東京チェンソーズ
檜原村の林業会社「東京チェンソーズ」が、街プレ読者の皆様にお届けする東京グリーンプレス!
毎日、西多摩の山々で暮らす僕たちが、リアルな西多摩の自然の姿をお届けします。
木を〝1本まるごと〞活かす
山側への新たな利益還元の試みとして評価~山男のガチャ
弊社「山男のガチャ」がウッドデザイン賞優秀賞(林野庁長官賞)を受賞しました。檜原村の豊かな森林資源を、手に取りやすい形で提供する「山男のガチャ」。
主催者から「ガチャガチャで木製プロダクトを販売するというアプローチがユニークで、かつ、何が出るか分からないという楽しみもある。また、すでに多摩エリアで30箇所以上に設置されている実績から、山側への利益還元の新たな試み」との評価をいただいています。
12月8日から10日にビッグサイトで開催される環境展示会「エコプロ2021」で展示、表彰式も行われました。ガチャの設置などでご協力くださった西多摩の皆さま、この場をお借りしてお礼申し上げます。
檜原村は面積の93%が森林。そして、その6割が1950年ころから植えられたスギ、ヒノキなど針葉樹からなる人工林が占めます。
もともと檜原村はコナラなどの広葉樹林が多く、それを伐採、炭にして五日市の商店に販売するのが村の生業でした。
そうして利用してきた広葉樹を針葉樹に植え替えたのは、戦災による建築材の需要に応えるため。村では地域ごとに組を作って、植林やその後の下草刈りに精を出したといいます。
しかしその後の木材価格の低迷などから、林業は人手も減り、衰退産業と呼ばれるまでになりました。
それから時を経て、当時植えた木は大きくなり使いごろを迎えています。先人が苦労して植えた木ですから、一般的に流通する丸太としてだけではなく、枝や根っこ、曲がった部分など含め、弊社では木を1本余すことなくまるごと使い切りたいと考えています。ガチャもそうですが、あれこれ工夫して活かして行きたいと思います。
今度の土日(25日、26日)、昭島市のモリパーク アウトドアヴィレッジで正月飾りを作るワークショプを開催します。こちらも木を1本まるごと活かし、世界にひとつだけの個性的なお飾りになること間違いなしです。無料ですので、お買い物のついでに、お気軽にお立ち寄りください。
さて、いよいよ年末。新年が皆さまにとって、良い1年となりますように。