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コラム

子どもたちから受け取ったエール

私のアクションは自主上映

昨年12月、「アップリンク吉祥寺」でこの映画に出会った。「マイクロプラスチック・ストーリー〜ぼくらが作る2050年〜」。NYの小学5年生たちがプラスチックゴミ排出削減を目指して、調査と行動を重ねる2年間のドキュメンタリーだ。

上映が終わると、吹き替え版で声優を務める子どもたちが登壇した。「苦しんでいる動物を助けたい」「給食のストロー廃止を市に相談した」「プラスチックの歴史はたった100年。海は負けない」

まっすぐな目で話すその姿に感銘を受けた。「大人の私も行動しなくちゃ」

衝動的にプロデューサーの元へ駆け寄り、自主上映の相談を持ちかけた。石橋を叩いて渡る性分の戸枝さんにとっては珍しい行動だった。軽はずみと言われてもいいから、やってみたいと思った。

すると思いがけず、多方面から賛同の声が寄せられた。

想いを支持してくれた青梅市の友人2人と実行委員会を立ち上げた。施設との交渉や準備、PRなど一から十まで3人で進めた。上映会は目標数を上回る23席が埋まった。

自主上映の日。会場は、リバークリーンと出会った青梅市の映画館「シネマネコ」。佐竹監督と、地元でリバークリーン活動を続ける柴田大吾さんの対談は活況に終わり、上映後のリバークリーンではみんなで「ナイスピック」できた。天候にも恵まれた。

子どもたちから受け取ったエール。自主上映のアクションで、誰かを後押しできていたらいい。

参加者の方々から寄せられるアンケートに目を通すと、「ゴミを拾うトングを購入した」「使用しているプラスチック製品を見直している」との声があった。アクションの輪は確実に広がっている。

コラム執筆者

小林 拓也

「ナイスピックな人」はゴミ問題を想う人を紹介するコラムです。
私が知るだけでも昨年、多摩川上流では4トン以上のゴミが改修されました。
数字の裏にある“人”のストーリーをお楽しみください。

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