中学校の授業にオンラインインタビューで参加
林業や東京の未来は?
先日、東京都内の中学校の授業にオンラインで参加する機会がありました。元々、担当する先生が檜原村で行われた森林教室に参加したという縁から繋がりができ、授業に弊社が関わることとなったものです。
授業は中学2年の「総合」で、川の上流域、中流域、下流域での暮らしや仕事を学ぶという内容です。弊社は上流域の一例として、関わっています。
授業では5月に「ヒノキのスプーン」づくりがあり、今回はインタビューということで、いくつか質問を受けました。
中には結構面白く、また考えさせられるものもありましたので、いくつか紹介したいと思います。
生徒「林業や東京にこれからどうなってほしい?」
チェンソーズ「林業は教科書で習ったりするもので、実際どうなのかは知らない人がほとんど。こうした授業を通して、実際を知ってもらい、林業も普通の職業として認知されるようになってほしい」
生徒「私たちに意識してほしいことは?」
チェンソーズ「いま山にあるスギやヒノキは、将来木の家を建てるとか家具を作るために、60年前に人が植えたもの。木が大きくなって使いごろを迎えたいまは、その想いを汲んで、伐って使うことが大事。伐ったら将来のために再び植える」
生徒「林業の働き手の不足問題について」
チェンソーズ「全体数は30年前に比べて1/3に減ってきている。しかし35歳以下の若年層は徐々に増加している」
生徒「学生が檜原村で体験できること?」
チェンソーズ「観光を通じて村の自然を体感する。郷土資料館で歴史・文化を学ぶ。大学生になったらインターンで仕事を体験する」
冒頭でも触れた檜原村での森林教室。今年も8月に開催、都内の小中学校の先生が10人弱、弊社の山や工房などを見学しました。
参加した先生からは「教科書では〝林業は人手不足です〞というところで終わってしまってる。どんな対策を取っているのか、どんな人が働いているのか情報がほしい」「これまで価値がないとされていた〝端材〞にも実は価値がある。価値を見出すということを授業を通して子どもたちに伝えたい」などのお言葉をいただきました。
林業を授業に組み込むこんでいただくことが、より良い社会を作ることの一助になればいいと思います。