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監督に谷沢氏や松岡氏 プロ選手3人輩出
社会人野球の西多摩倶楽部（加藤和夫部長、事務所・羽村市栄町3丁目3番3号）が今年で創立25周年を迎えた。青少年の育成と地域発展を理念に掲げ、西多摩の野球界をリードする同倶楽部は、全日本クラブ野球選手権大会などへの出場を果たし、プロ野球選手３人を輩出してきた。25年を節目に新たな飛躍を期す。
同俱楽部は西多摩地域の野球愛好者の要望に応え、１９９８年４月、加藤和夫代表、秋葉達也監督、加藤育男部長の指導体制で発足。理念の柱に「地域社会と協力し、子どもから大人までが野球を通じてコミュニケーションをはかり、健全な青少年の育成とさらなる野球の発展に尽くす」を据えた。
東京都野球連盟へ準加盟申請すると、練習を開始。99年２月に東京都野球連盟に正式加盟。９月には都クラブ秋季大会に出場し、公式戦初勝利を挙げた。
２０００年５月の第１回社会人野球クラブチーム交流戦「あきる野市長杯」で頂点に立つと、理念の具現化に動き出す。
西多摩野球界をけん引
25年の歴史を刻んだ西多摩倶楽部。選手たちは新たな飛躍を期す
01年、中日ドラゴンズなどで活躍した谷沢健一氏の記念講演会を開催。02年には谷沢氏を招き、西多摩倶楽部主催の西多摩地区中学生対象野球教室を実施した。03年には当時ヤクルトスワローズ２軍投手コーチだった松岡弘氏の野球教室を開いた。同年、谷沢氏を監督として迎えると、プロ野球チーム湘南シーレックスとオープン戦。６月には都市対抗野球東京都２次予選で明治安田生命から大金星を挙げた。同大会でクラブチームが企業チームから勝利を挙げたのは14年ぶりの快挙だった。
05年、東京都クラブ秋季大会決勝でWIEN'94 を破り優勝。10月には話題の欽ちゃん球団、茨城ゴールデンゴールズとあきる野市民球場で対戦。地元ファンを大いに喜ばせた。12月、谷沢監督の退任を受け、松岡氏が監督に就任した。
06年５月には都クラブ春季大会決勝で東京好球倶楽部を破り優勝。６月には南関東大会決勝で所沢グリーンベースボールクラブを撃破し優勝。初の全日本クラブ野球選手権出場を決めた。１回戦で水沢駒形野球倶楽部を破り、初陣を飾った。
上昇気流に乗る倶楽部に11月、吉報が舞い込む。金森久朋投手が東北楽天ゴールデンイーグルスから育成ドラフト１順目で指名を受け、同倶楽部初のプロ野球選手が誕生した。
松岡監督の退任を受け、９年１ 月、香川正人氏が監督に就任。９ 月に都クラブ秋季大会決勝でREVENGE99 を下し優勝。10〜11月のＪ ＡＢＡ関東連盟クラブ選手権大会で４強となった。
11月には柳川洋平投手（ＢＣリーグ・福井）が福岡ソフトバンクホークスから育成ドラフト３順目で指名を受け、10年には川口寛人内野手が読売ジャイアンツから育成ドラフト７順目で指名された。倶楽部や支援者らは相次ぐプロ野球選手誕生に湧いた。女子ではナックル姫の異名を持つ吉田えり投手らが在籍。その後プロの道を歩んだ。
名将、香川監督が勇退し、16年１月に中村昌司監督が就任。コロナ禍の逆風でも若い力が育ち始めている。
目標は全日本クラブ野球選手権
２０２３年シーズンに向かう陣容は、コーチングスタッフ７ 人、選手は投手８人、捕手５人、内野手10人、外野手10人。何よりまとまりのあるチームで、23年のキャッチフレーズ「自分だけには負けるな」の下、それぞれがやるべきことをやり、力を付ける中で、チーム力のアップを図る。
エースで４番の二刀流、片居木謙太選手を中心に、俊足巧打のリードオフマン石井雅也選手、外野の要、鈴木翔太選手、ベテランとして支える主将の佐藤大翼選手、宮寺匡広選手らがチームをけん引。目標は 全日本クラブ野球選手権投手陣では川島慶士投手ら若い力も伸びている。
加藤部長、中村監督、そして選手たちの最大の目標は第47回全日本クラブ野球選手権大会への出場。東京都予選は４月２日、大森グラウンドで東京好球倶楽部と緒戦を戦う。近年、クラブチームはプロ野球経験者が多くなり、レベルが高くなっている。それでも「投手力の底上げを図るなど指導陣と選手たちがやるべきことをしっかりやれば開かない扉ではない」と中村監督。佐藤主将も「今年の全日本は出身地の新潟で開催監督に谷沢氏や松岡氏 プロ選手3人輩出されるので何としても出場したい」と意気込む。
加藤部長は「歴代の指導陣、選手たち、多くの皆さんに支えられ25 周年を迎えられた。今後も健全な青少年の育成と野球の発展に尽くす中で、しっかりと結果を出し西多摩倶楽部の存在感を高めたい」と話す。
西多摩倶楽部：賛助会員募集中年会費 1 口5000 円
nishitama.staff@gmail.com にご連絡ください。ご協力をお願いします。
選手たちの活躍は、西多摩倶楽部公式Ｈ Ｐ 公式Twitter 公式Instagramで随時配信しています。