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水墨画家・川合玉堂の世界に触れる

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生誕150周年記念し御岳渓谷で写生教室

川合玉堂の写生画

JR御嶽駅そばの玉堂美術館(青梅市御岳)で4月29日、春の写生教室「心で観て・描く時間」を開く。

日本画家・川合玉堂は明治から昭和中期にかけ活躍した。戦時中、以前より心惹かれていた御岳を疎開先に選び、84才で没するまでこの地で創作活動を続けた。今年は玉堂生誕150年にあたり、同館の開館も62年となる。これを記念し「川合玉堂150旬年事業」の第一弾として、写生教室が開かれることとなった。

自然を愛でる気持ちや、美しく感動したものを残す手段としての写生を、玉堂は作品作りの際に必ず行っていた。「自然が私に表現の方法まで教えてくれるような気がした」と言葉を残すほど、玉堂にとって写生はライフワークでもあり、一番楽しみな時間だったという。今回の企画では写生という行為に触れ、作品が出来上がる過程を体感してほしいと企画。講師は同じく青梅に住む、「精神と文化、人間らしさの表現」を試みるアメリカ人水墨画家・ノートンコールさんが指導する。

講師を務めるノートンコールさん

当日は玉堂の写生帖を見て、玉堂の写生に対する姿勢や感動を体験。その後、講師のレクチャーを受けながら御岳渓谷の中で、自分の好きなもの、好きな場所を選んで写生する。写生後は、お茶と甘味が提供され、自身が描いたものを他の参加者と共有する時間となる。

玉堂が愛した御岳渓谷

時間は子ども・保護者向けが10時〜12時30分、大人向けが14時〜16時30分の2回。参加費は午前の部が3500円(親子の場合は2人で6000円)、午後の部が4000円(中高生は3500円)。各回15人定員。入館料、オリジナルスケッチブック、鉛筆、消しゴム、お茶、お菓子代が含まれる。申し込み・問い合わせは同館(電話0428̶78̶8335、メールgyokudo1124@gmail.com)まで。

美術館には美しい庭園も

写生の時間を愛した玉堂

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