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中学生の主張都大会 堂々と発表 優良賞受賞

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中学生の主張都大会 堂々と発表 優良賞受賞

『いじめ』と向き合う『人』と向き合うと題し増戸中の渡邊さん

中学生が将来の夢や社会への提案などを発表する2023年度中学生の主張東京都大会(東京都主催)が9月10日、都庁大会議室で開かれた。あきる野市立増戸中学校2年の渡邊一太さんが優良賞を受賞した。

「いじめは気づかないうちに始まっている」ということを経験した渡邊さん

都大会には5297点の応募作文があり、当日は事前選考を通過した10人がそれぞれの思いを訴えた。渡邊さんは「『いじめ』と向き合う『人』と向き合う」と題し発表した。

渡邊さんは自身の経験として、いじめについて考える授業を機会に、追いかけっこで自分だけが追いかけられ、「やめたい」と言っても、その後もちょっかいを出されたこと。当時はいじめとは思っていなかったが、授業をきっかけに母親に相談。母親と話し合い、教諭に事実を打ち明け、嫌な出来事は無くなったことを紹介。

「いじめは気づかないうちに始まっている」ということを経験した渡邊さんは、いつの間にかエスカレートし、気づいた時には取り返しのつかないことになっている現実をニュースで見かけるとし、これを食い止めるには、打ち明けやすい環境、信頼できる関係、心に耳を傾けることが大事だと思ったという。

最後に「『いじめ』をなくしたい。誰もが思うことだと思います。でも、人の心はそれぞれ違う。それぞれ、感じ方、受け止め方が違います。お互いが、まったく同じ気持ちになれるのも難しいことです。だからこそ、少しでもお互いの気持ちを分かろうと、近づけるよう、寄り添う努力が必要だと思います。自分と同じ思いをする人を減らしていきたいです」と訴えた。

部活はバドミントン部に所属。社会科の地理に興味があり、考えることが好きという渡邊さんは「優良賞をいただき嬉しかった。励みになります。同じ思いをしている人を勇気づけられたらいい」と話した。

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