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青空 台地 農の風 ~ 農のあるまち 生きる人たち~

2月9日花粉飛散開始

都は2月13日、スギ花粉の飛散が2月9日〜始まったと発表した。飛散開始日は、昨年(2月10日)より1日早く、過去10年平均(2月15日)より6日早いという。飛散状況は「東京都アレルギー情報navi.」で随時発信していく。

ウメ輪紋ウイルス防除をけん引

石川毅さん 名産地再生を願う

ウメのジョイント栽培にも2018 年から取り組み出した石川さん(右)= 2018 年撮影

青梅市の「吉野梅郷梅まつり」が開幕した。ウメ輪紋ウイルスと新型コロナウイルスの困難を乗り越え、まつりはにぎわいを戻している。

2009年に市内で発生したウメ輪紋ウイルスを防除するため、吉野梅郷はもとより青梅市内では5年間で約3万6000本のウメが伐採された。木がなくなればウメ生産はゼロに等しく、ウメに関連した商業、観光事業は多大な打撃を受けた。

市は15年度から地域全体でプラムポックスウイルスに対する強化対策に取り組む一方、市の観光名所「梅の公園」や栽培農家で植樹を開始。20年度末までに計5400本を植ええ、来園者数増に期待が膨らみ始める中、新型コロナウイルス感染症による行動制限が水を差した。

一方、ウメ栽培農家の置かれた現状は厳しく、生産者の高齢化、後継者不在などの理由で栽培の再開に至らないところもある。

こうした中、ウメの名所、名産地の再生を目指し、栽培技術の向上、新しい品種への挑戦に取り組む農家もある。けん引するのがウメ輪紋ウイルスの発生当時、JA西東京の梅部会長だった石川毅さん。和田地区の自宅裏山に広がる約50アールの畑の一角に新規に150本のウメの苗木を植え、20年にようやく小梅が採れるまでになり、21年には順調に収穫量が増えた。

このうち50本は昔ながらのやり方で植えたが、100本は苗木と苗木をつなげるジョイント栽培に変えた。同栽培は神奈川県農業試験場で開発された栽培方法で、着果位置が低く世話や収穫がしやすい上、早期収穫が可能。青梅市の支援もあり、思い切って挑戦した。

織姫、豊後、持田白、南高梅、白加賀などのポピュラーなものに加え、農業改良普及センターが推奨している露茜も植えた。ニホンスモモとウメを交雑育成した品種で、実が大きく、果皮も果肉も鮮やかな紅色に着色するのが特徴だ。石川さんの木でも収穫され、試験的にジュースやジャムに加工したほか、瑞穂町にある自家製ジェラート店「清水牧場WEASTLAND FARM」で加工され、用途にも可能性が広がっている。いずれもきれいなピンク色で、おしゃれ。目でも楽しめる商品になりそうだ。

新たに植樹されたウメは若木ながら、次第に勢いを増し、梅の公園をはじめ周辺農家の畑の早春を彩っている。

 

「伝統大蔵大根の切り干し大根おやき」好評

瑞穂町農畜産物直売所ふれっしゅはうす 瑞穂農芸高校生徒がレシピ考案

伝統大蔵大根の切り干し大根おやき

JAにしたま瑞穂町農畜産物直売所ふれっしゅはうす(瑞穂町箱根ヶ崎)が2月の金曜日限定で販売する江戸東京野菜の「伝統大蔵大根の切り干し大根おやき」が喜ばれている=写真。23日が販売最終日になる。

おやきは同直売所惣菜部門と都立瑞穂農芸高校の生徒によるコラボレーションで誕生。高校生がレシピを開発、同直売所スタッフ、通称「瑞穂のおかあちゃん」たちが手作りした。

江戸東京野菜を使ったおやきは、昨年10月に「寺島ナスのピリ辛ナス餡おやき」が始まり。今回は第2弾になる。

大蔵大根ならではのしっかりとした香りと旨味が特徴。同農芸高校の商品「瑞穂七色唐辛子」を入れたものも販売。辛味あり、なしの2種で各180円。1日40〜50個の限定品なので、売り切れ御免。

4月、8月にも小松菜など旬の江戸東京野菜を使ったおやきの販売を予定する。

営業時間は9時〜16時。定休日は年末年始のみ。

 

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