羽村高校で職業講話 看護師やFPら12人が進路選択で助言
新3年生160人が聴講
都立羽村高校(羽村市羽)で3月19日、4月から3年生になる約160人を対象に、社会人による職業講話が行われた。働く意義やさまざまな職種への理解を深めることが狙い。
当日は、ファイナンシャル・プランナー、タップダンサー、起業家、看護師など職業が異なる12人が講師として登壇。仕事のやりがいや苦労、目指したきっかけなどを語り、進路選択のアドバイスをした。
このうち看護師として40年になる東京西徳洲会病院(昭島市松原町)の看護部長を務める鳩山悦子さんは、医療や福祉の道に進もうとする生徒に対し、看護師、薬剤師、歯科衛生士、社会福祉士、作業療法士などになるための道筋と、その後の仕事や就職先を紹介し、やり甲斐などを語った。
「なりたいと思う仕事が見つかったらチャレンジすることが大切。看護の仕事はサービス業。看護された人が評価する。良い評価をもらえたら、さらにより良い看護を目指すことがやり甲斐につながる」と手応えを伝えた。
生徒から続けてこられた理由を聞かれると、「結婚、出産、子育てとライフステージが変わったときは大変なこともあったが、患者が回復していく状況を見ると喜びがわく。役職に就くと、自分ができるから、みんなができる、組織ができる、と目標が変わり、責任感も増す。その分達成感が大きくなる。40 年続けられたのだから私にとっていい仕事だった」と答え、「自分にも、仕事にも誠実であることを大切にしたい」と信条を披露した。
職業講話の授業は2回行われ、生徒たちは興味を持つ2つの職業の話に耳を傾けた。