第4回 弁護士費用特約とは?
自動車保険(任意保険)には、弁護士費用特約というものがあります。この特約は、自動車事故における被害者が、相手への損害賠償請求のために負担する弁護士費用、法律相談費用、書類作成費用など補償します。保険会社の事前承認の上、知り合いの弁護士に委任することもできますが、専門性の観点から保険会社紹介の弁護士に委任される方が多いです。
保険会社が示談交渉してくれるから不要でしょ?と、特約を付帯されていない方がいらっしゃいますが、過失が全くない被害事故(信号で停車中の後ろからの追突事故、相手の赤信号無視での衝突事故など)の場合、非弁行為(弁護士でない者が、報酬を得る目的で、弁護士法72条によって弁護士にのみ認められている行為をすること)に該当するため、契約者に代わって保険会社が示談交渉を行うことが出来ません。よって被害者はみずから相手方と交渉することになりますが、精神的・体力的負担、時間の捻出、不利な条件提示への反論が難しいなど、様々な困難が想定されます。弁護士費用特約を使用することで解決までより時間がかかることもありますが、全てプロにおまかせできる安心感、より有利な条件の提示はもちろん、慰謝料の算定においても自賠責基準→任意保険基準→弁護士基準の順に金額が高くなり、その差は数倍になることもありますので、メリットがデメリットを上回るケースは多いでしょう。
この特約の対象範囲は、「契約者」ではなく、「記名被保険者」からみた「配偶者、本人と配偶者から見た同居の親族および別居で婚姻歴のない子」です。補償範囲は自動車事故の被害事故となりますので、同居のご家族が歩行中に車にはねられてしまったケースでも使用いただけます。また、この特約のみの使用では等級はダウンしません。弁護士なんて大げさかな?などと思わず、まずはご相談いただく事をおすすめします。
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