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加藤氏5選濃厚も、関心低調

福生市長選 28日投開票

福生市長選が4月28日、投開票される。ともに無所属で5選を目指す現職の加藤育男氏(70)=自民、公明推薦=と、新人で元小学校教諭の牛久保真知子氏(71)=共産推薦=の2人が審判を仰ぐ。
コロナ禍の制限された選挙戦だった前回と同じ顔触れとなり、加藤氏の信任投票の色合いが濃い。その中で国政で自民党への逆風が止まない中、自公への反発が首長選挙でも反映されるかが注目される。
「6期目はない。次の任期が総仕上げになる」と覚悟を決めて臨む加藤氏は、物価高騰で進まなかったJR福生駅西口再開発事業の推進などに取り組むとしている。
一方、2度目の挑戦となる牛久保氏は、加藤氏が小学校などの公共施設を20%削減する方針を決定したことを批判。削減計画の見直しなどを訴える。
加藤氏は市議会最大会派の正和会、後援会などが中心となり保守支持層固めを進め、公明支持層の抑えにも力を入れる。選対中枢は「当落は問題ないが、票の出具合と投票率が気がかり」と、同日行われる衆議院補欠選挙の影響を気にかける。
牛久保氏は、自公政権への逆風を票につなげたいところだが、推薦政党が共産党単独。立憲民主支持層などへ食い込みたいところだが、反自公への広がりは限られている。
有権者の関心は低調で、投票率は過去最低だった前回の31・29%程度に落ち着く可能性も出ている。投票は市内11カ所で行われ、午後9時から福生第七小体育館で即日開票される。選挙人名簿登録者数は4万6082人(4月20日現在)。

コラム執筆者

編集室システムU

西多摩地域を中心とした東京25区管内の政治、行政、経済社会、トピックスなどを配信する「東京25ジャーナル」の編集室。
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