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小池都政への評価が最大の争点 鍵握る自公への無党派層の反発度
都知事選 7月7日投開票
任期満了に伴う東京都知事選挙が6月20日に告示され、これまでで最も多い56人が立候補した。
主要な候補は現職の小池百合子氏のほか、前参議院議員の蓮舫氏、広島県安芸高田市前市長の石丸伸二氏、航空自衛隊元航空幕僚長の田母神俊雄氏の4人。石丸氏の追い上げや田母神氏の保守層への浸透はあるものの事実上は自民、公明の支援を受ける小池氏と立憲民主、共産の支援を受ける蓮舫氏の一騎打ちと言える。
小池知事の都政運営への評価が最大の争点だが、鍵を握るのは自公政権への無党派層の反発度だ。
改正政治資金規正法が6月19日の参院本会議で可決・成立した。だが、抜け穴だらけのザル法との指摘は多い。国民が納得するものではなく、より透明性の高い規制に後ろ向きだった自民への反発は強い。
4月の衆院3補選、6月の静岡県知事選などで自民は不戦敗か推薦候補がいずれも敗れた。政治資金の問題で国民の怒りをまともに受けている。
「うそ、ごまかし、責任逃れ」の自公政権と小池氏を同じ枠でくくり、ノーを突き付けるのか、18歳以下を対象に毎月5000円を給付する「018サポート」や高校授業料の実質無償化など小池氏の実績を評価するかは判断が分かれそう。
小池氏が先行するが、終盤の情勢は無党派層の動きで決まりそうだ。投票は7月7日、即日開票される。有権者数は6月19日時点で約1153万人。