暮らしを基盤にした保育実践
「どろん子の森」が開園7年目 青梅市
青梅市畑中の保育施設「どろん子の森」が6月で開園7年目を迎えた。自然豊かな環境に囲まれ、木の温もりを肌で感じられる施設で、0歳児から5歳児まで30人の子どもたちが元気に過ごしている。
施設は内閣府所幹(令和5年度より子ども家庭庁に移管)企業主導型保育事業として開園。子どもたち一人一人が主役になって過ごし、「大きな家族」をテーマに成長し合える家づくりを目指し、今春初めて0歳児から通う卒園児を送った。
施設長の鈴木美貴子さんは、子どもたちの暮らしを基盤にした保育に向け、この6年間でようやくスタートが切れたと手応えを感じている。
「固定観念にとらわれず、子どもたちにとって最善の利益とは何かをテーマに考えていきたい。朝は朝食をとり、遊んで、昼食、また遊んで夕方には掃除をして1日が終わる。保護者の帰りが遅ければ午後8 時まで預かる。暮らしを基盤とした保育を実践していきたい」という。
鈴木さんを含め職員は12人。暮らしを基盤とした保育はたやすいものではないが、家族構成も生活環境も違う職員が気持ちよく勤められ、働きがいのある現場を目指す。「全員が正社員。職員を大切にしたい」という。異年齢保育でのびのび、しっかり育つ子どもたちは山と川と畑で過ごす日々。夏は山のふもとにある沢で暑さをしのぐ。
「人工的な安心安全をむやみに提供しすぎないこと。夢中で遊ぶ中で、自分の身を自分で守れる経験を子どもたちは自然に積んでいる」と話す。
開園時間は7時〜20時。休園日はない。保育料は月額、0〜2歳児=3万6000円、3〜5歳児=食費6000円(無償化対象施設)。青梅市内外問わず入所が可能。
問い合わせは0428(27)3664まで。
■街プレ紙面で「どろん子の森」コラムが8月からスタートします。お楽しみに。(編集部)