笹川流れ応援ソング「夏を待つ海」
新潟県村上市にある笹川流れは、およそ11キロの海岸に日本海の荒波の浸食によりできた奇岩、岩礁、洞窟など変化に富んだ風景が続く新潟県屈指の観光地だ。
檜原村に住む友人の宇田快さんは若い時から遠泳に挑戦し、津軽海峡をはじめ伊豆大島と下田市間、同島と館山市間などを泳いできた。遠泳の際、安全のため船の伴走は不可欠。地元の漁協や観光船会社などの協力をもらい実施してきた。
2001年8月、遠泳仲間の尾迫千恵子さんが、笹川流れ〜粟島間21キロを6時間35分で単独完泳した。宇田さんは地元の「笹川流れ観光汽船」に協力してもらい監督として伴走船で付き添った。
宇田さんから「笹川流れの歌を作ってくれない」と声をかけられたのが2010年。既に地元には女性演歌歌手2人が「笹川流れ」のタイトルでリリースしたご当地ソングがあった。
依頼を受け3カ月。完成した歌が「夏を待つ海」。演歌とは対照的に明るいイメージにした。CDを作り、宇田さんが撮影した動画に曲を載せ、YouTubeで配信した。
笹川流れが国指定の名勝及び天然記念物となって再来年で100年になる。地元では100周年事業が始まっている。宇田さんが私に歌の制作を依頼した背景には、地元の皆さんを何かの形で応援したいとの思いがあったのだろう。
私も微力だが、100周年事業に貢献できたらうれしい。