戦後80年の夏が終ろうとしています
立秋もとうに過ぎてなお、暑さが続いています。子供たちの夏休みも、そろそろ終わるころで、寂しさを感じている子もいるでしょう。
夏は楽しい思い出をたくさん作る季節でもありますが、日本人にとってはやはり8月15日の終戦記念日の存在も忘れてはならないと感じています。今年は戦後80年という節目の年でもあり、時代の経過の中で自然と薄れていくであろう〝記憶の継承〞が各地で行われている報道が多く見受けられました。
去る8月17日には、宗禅寺でも「戦後八十年を想う集い」を開催致しました。参加者一同でシベリアでの遺骨収集やお母様から聴いた被爆体験に耳を傾け、境内にある戦死者のお墓を一基一基丁寧に墓参して、本堂で供養の読経を行いました。
「戦後八十年を想う集い」を開催するにあたって、御縁を下さり御尽力をして下さった方は、亡きお父様がシベリア抑留をご経験され、ご本人は現在も遠い外国での遺骨収集の活動に携わられている方です。かつて亡き安部晋三首相が日米の激戦地となった硫黄島を訪問なさった折、滑走路に跪いて頭を下げ、滑走路下に眠る英霊のお遺骨に深い哀悼の念を捧げたことがありました。親身になる、という言葉がありますが、戦争に旅立ったまま未だ帰ることができないご家族をお持ちの方々を代表して親身になって行った哀悼の祈りでした。
17日の祈る集いには、「日本青年遺骨収集団」の大学生の方も来て下さり、かつての想いが若い世代に確実に継承されている姿にも触れることができました。
夏休みには宿題がつきものですが、原爆の是非も含めて、日本人が抱える宿題にはどんな答えがあるのでしょうか。
土曜講座のお知らせ
毎月1回開催している公開講座です。ご予約ご不要、直接お越しください。
お茶代として¥300 学生さんは無料です
第105回 土曜講座 8月30日(土)13時~16時
○イス坐禅 住職 高井 正俊
○菊地洋子さんのお話と絵本
おはなし「一つの花」 絵本「焼けあとのちかい:半藤一利 作」
○「小河内ダムのこと」 奥多摩郷土研究会会長 河井 与十さん
羽村市川崎2-8-20 ☎042-554-1276 臨済宗建長寺派 宗禅寺