憲法改正など国論を二分する政策進める 自民党・井上信治幹事長代理に聞く
衆議院選挙は自民党が単一政党で戦後最多となる316議席を獲得した。高市一強と言われる中で、2月18日には特別国会がスタート。「責任ある積極財政」のもと経済成長を促し、物価高対策に取り組み、スパイ防止関連法や憲法改正、議員定数削減などに取り組む。井上信治幹事長代理に日本政治の行方を聞いた。 (岡村信良)

9 期目の当選を果たした井上幹事長代理
9期目の当選で、党も圧勝。当選9回は元防衛庁長官の石川要三氏の当選8回を上回る。改めて決意のほどは。
井上 応援してもらった地元の皆さんには心から感謝したい。自民党の大勝は、それだけ国民の期待が大きいということ。責任は重い。驕ることなく、謙虚に丁寧に野党と向き合っていく。国民の皆様と約束した政権公約は必ず実現しなければいけないと決意している。
消費税減税は政権公約
公明が離れても選挙は圧勝だった。維新との連立の行方は、今後の政権の枠組みは。
井上 今回の選挙は維新との連立政権として、国民の信を問うたわけで、連立を維持していくのは当然だ。連立政権の与党の実務者協議会の会長を任されており、大事にしていきたいと思っている。一方で参議院は維新との連立を含めても過半数に足りない。国民民主とも連携というか、個別の政策ごとに互いに協力していき、その積み重ねの中で連立の拡大という話が今後出てくる可能性はあると思っている。
25区を見ると中道、維新、国民民主、参政の候補と戦ったわけだが、それぞれ各党の地方議員も支持者も混乱していたと思う。井上候補の立場からは維新の候補より公明の地方議員の方が近いだろうし、公明や立憲民主にすれば、中道の候補は誰という感じ。維新の支持者にすれば、連立組んで勝ち目がないのになぜ立候補しているの、と疑問だらけだった。
井上 自公連立26年の歴史があって、私自身初当選以来、地元で23年間公明党の皆さんと行動を共にしてきたので、連立離脱は非常に残念に感じていた。それでも今まで培ってきた人間関係は大事にしたいと強く思っている。
消費税減税、給付付き税額控除など税の一体改革と物価高対策は。
井上 政権公約に盛り込んだことを着実に実現していくだけだ。消費税減税と本丸の給付付き税額控除の導入に向けた超党派の「国民会議」がスタートした。なるべく多くの政党に参加してもらい、各政党が責任を持ち、財源などを決めていくことが非常に重要だと思う。足元の物価高対策は、補正予算でも措置していて、給与所得者の所得税がかかり始める「年収の壁」が103万円から178万円まで引き上げられた。これは結構大きなことだ。ガソリンの暫定税率をなくした。電気代・ガス代も1月から3月まで補助金を出している。あるいは物価高対応子育て応援手当を1人2万円支給している。地元で大きいのは2兆円規模の重点支援地方交付金で、自治体がそれぞれの判断で物価高対策を実施していくことになる。西多摩の各自治体でも対策が出そろってきている。来年度予算のなかで行う対策では高校授業料の無償化や小学校給食費の無償化などがある。
西多摩へ企業誘致すすめ、観光客・移住者対策を拡充
高市内閣が行おうとする国を二分する防衛、外交、憲法改正発議などについての考えは。
井上 国論を二分する憲法改正などの政策を進めたい。今まで国民の意見が分かれるような政策に、安定した政権じゃないとチャレンジできなかった。少数与党だと、他党の賛成を得なければならず、他党の意見に振り回されたり、あるいは目の前のことばかりやらざるを得なかった。安定した力をもらい長期的に日本のためになることを、勇気を持って進めていこうということだ。だから下手すれば支持率は下がるかもしれない。それでもやらなければいけないことにチャレンジするということで、ただ、野党が批判するように何でもやっていいのだとかは全くない。
軍備の増大に向かうのか。
井上 GDPの何パーセントとか、何兆円とかいうが、大事なのは、どのように防衛力を強化していくかということだ。例えば、無人機なんかをどう活用するか、AIなどデジタル化の問題もある。課題をしっかり整理していくことが必要だ。自衛隊員の人手不足もある。待遇の改善を図り、士気の高い自衛隊を作り上げていくということも大事だと思っている。
党内でも要職に在り、テレビの討論番組でも党を代表して論戦している姿に地元でも期待が高まっている。その地元の西多摩の活性化についてのビジョンは。
井上 以前から言っているように、昭島を含めて西多摩は非常にポテンシャルが高いと感じている。観光も一つで、東京でありながら美しい自然、地域に伝わる伝統文化という魅力がある。それをさらに高めていくことが大事だ。また、住民の利便性を高める。インフラ整備を進め、病院・学校・職場の充実を図る。それと地域経済の活性化が非常に重要だ。そのために都心から人や物や金を引っ張ってくることだと思う。企業誘致をはじめ、観光客や移住者に来てもらうことも大切だ。昭和念公園の昭島口の整備など着実に実現進捗しているので、今後も地元の活性化を加速させたい。
当選9回。年齢は若いが党の重鎮だ。ますますの活躍を期待したい。
Insta投稿
ポスト
シェア
LINEで送る