~東京の森から~東京チェンソーズ
檜原村の林業会社「東京チェンソーズ」が、街プレ読者の皆様にお届けする東京グリーンプレス!
毎日、西多摩の山々で暮らす僕たちが、リアルな西多摩の自然の姿をお届けします。
世代を超えて森と人をつなぐ
檜原森のおもちゃ美術館
6月のこのページでもお知らせした檜原森のおもちゃ美術館。7月最後の週末、2日間に渡って「おもちゃ学芸員養成講座」が開かれました。おもちゃ美術館の特徴として、展示されたおもちゃにじっさいに触れて遊ぶことができる体験型ミュージアムであることが挙げられます。その遊びを手助けするのが、おもちゃ学芸員と呼ばれるボランティアです。講座はそのボランティアを養成するもので、オープンまでに全4回が予定されています。今回はその3回目で約30人の参加がありました。これまでにおよそ100名が学芸員に決まっていて、その3割が地元住民だそうです。
美術館ができるのは檜原村・小沢地区の旧北檜原小学校跡地。1984年に廃校になって以来、渋谷区に貸し出され、「渋谷区自然の家」として長く活用されてきました。が、2017年、老朽化のために「渋谷区自然の家」は閉鎖。2019年、耐震診断等の結果により解体が決定。解体に先立っては地元有志によって「北檜原小学校を送る会」が開かれました。その北檜原小学校の卒業生で(自宅は学校のすぐそば)、送る会を企画した1人、大谷貴志さんがのちに館長となります。
もともと小学校だったという経緯があるせいか、講座の地元参加者からは「もう一度、子どもの声が聞こえる村にしたい」と話しているそうです。
弊社では、併設するミュージアムショップの運営に携わることとなりました。まずショップのコンセプトを紹介します。コンセプトは〝つなぐ〞をキーワードに二つ。木のおもちゃに触れ、木に親しむことで、山や森林に目を向け、関心をもってもらいたいという意味で、①森と人をつなぐ。もう一つは生活に根付いた木の文化を次の世代にも継承するという意味で、②世代を超えてココロをつなぐ。ということで、店名は「CruChoi(くるちょい!)」と決まりました。〝くるちょい〞とは丸太など重いものを運ぶとき、バケツリレー式に手渡しする作業スタイルをいいます。語源は定かではないですが、受け取ったものをすぐ次の人に渡すことからそう呼ばれているようです。
じっさいやってみると、一人ひとりの辛さが薄まるとともに、一体感が生まれる素晴らしい方法であることが分かります。いまもよく使います。
商品は国産の木のおもちゃを中心に、作り手の意志が見えるもの、集まってコミュニケーションが取れるものなどを揃える予定です。美術館のオープンは11月3日。お越しのさいはぜひ、ショップへも足をお運びください。