~東京の森から~ 東京チェンソーズ
檜原村の林業会社「東京チェンソーズ」が、街プレ読者の皆様にお届けする東京グリーンプレス!
毎日、西多摩の山々で暮らす僕たちが、リアルな西多摩の自然の姿をお届けします。
薪割り・道づくりで心身ともリフレッシュ
みなさん、薪ストーブは経験されたことはありますか?ぼくは山小屋で1度だけありますが、温かいんですよね。
先日、檜原村で「薪のある村の暮らしを見直そう」をテーマにした木質バイオマス活用シンポジウムが開かれました。
檜原村では昨年4月から薪燃料の製造施設が稼働、数馬地区にある温泉「数馬の湯」の薪ボイラーに利用しています。
「数馬の湯」のお湯は薪で沸かしてたんですねー。なんかほっとします。
シンポジウムには、東京チェンソーズから代表の青木亮輔が出席し、林業研究グループ「檜原村やまびこ会」の大谷正平さんと対談。大谷さんが経験したかつての〝薪のある暮らし〞について伺いました。そのなかで「薪割りは運動になるので身体にいいし、また、ストレスも解消され精神的にも健康になる」というひとことが印象に残ったそうです。
「薪を使う暮らしは気持ちに余裕があり、あこがれる」と青木はいいます。薪は人を心身ともに健康にしてくれるようです。
薪割りと同じ〝効用〞を持つものに道づくりがあります。山の中にトンガや鋤簾等の手工具を使い、歩く道をつくるんです。これは全身運動であるのはもちろん、山の中に自分がつくった道がすっと通るのを見ると気分も明るくなります。
昨年12月、東京農業大学の環境サークル「学生環境団体・いそべや」のメンバーが檜原村を来訪、藤倉地区にある古道を整備しました。林業にかかわる体験をしたい、と思ったのがきっかけだそうです。里から尾根伝いに御前山方向へ伸びるこの古道は、それこそ薪材の伐採や運搬に使われてきたのかもしれません。
東京チェンソーズは今後もこうした企画の受け入れを通じ、都市住民等に山村文化を伝えられたらと願っています。山村文化=心身の健康です。環境にも良さそうです。
ではまた来月、別の森からお便りします。お楽しみに!