~東京の森から~東京チェンソーズ
檜原村の林業会社「東京チェンソーズ」が、街プレ読者の皆様にお届けする東京グリーンプレス!
毎日、西多摩の山々で暮らす僕たちが、リアルな西多摩の自然の姿をお届けします。
森林体験ツアー開催
暮らしに国産木材を取り入れる~「WOOD CHANGE」
身の周りのものを木に変える、普段の暮らしに国産木材を取り入れる、建物を木造・木質化するなど、木の利用を通じて社会のあり方を変えるウッドチェンジ。
そのウッドチェンジのきっかけづくりに企画された森林体験ツアーが先日、弊社・社有林で行われました。
▴森林作業道を歩いて木や森、林業の話を聞く
実際に林業の仕事の舞台となる森林を歩き、その空気を直に感じることで、木の産地との繋がりを体感するというもの。内容は、①森林散策、②伐倒見学、③木のスプーンづくりワークショップ、④払沢の滝ハイキングです。
ツアー後の参加者アンケートによると、特に印象に残ったものとして森林散策と伐倒見学が挙げられていましたので、その二つについて説明します。
森林散策は弊社・代表の青木が案内。社有林内の森林作業道を歩きながら、檜原村の林業の歴史や木の特徴、作業の意義などを説明しました。
檜原村は面積の93%が森林。その中のおよそ60%がスギやヒノキからなる、人が植林した人工林です。スギ・ヒノキは真っ直ぐ育つことから、建築材にしやすいと選ばれた樹種です。戦後に植えられたものがほとんどで、いま60年〜70年生。直径も平均30㌢前後と利用しやすい大きさとなっています。
人工林は初めは密に植えられます。密に植えることで、真っ直ぐ育ちやすくなるのです。ただ、大きくなると、初めは適切だった隣の木との間隔も狭く感じられるようになり、根も思うように広げられなく、ちょっとひ弱い感じの木となってしまいます。また、枝・葉が重なり、林内に光が届きにくくなることから、下草も育たず、地盤の弱い森林にも。
そうした状況を改善させるのが間伐です。木同士の間隔を開けるように適度に抜き切りすることで、木自体も、森林も強くなることが期待されます。
こうした作業(育林といいます)を経た後に行われるのが伐倒です。
◂70年生のスギを伐倒山から運び出す最初の1歩
60年、70年といった長い年月をかけて育てた木ですから、余計な傷がつかないよう丁寧に伐り倒します。伐った木は森から出たあと、街へ運ばれ、建物や家具、雑貨として街の暮らしに溶け込んで行きます、なかなか見れない林業の仕事ですが、こうした機会に森に来て見学することで、暮らしとの関わりを感じてもらえたらと思います。
東京チェンソーズ
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