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コラム

奥多摩の縁に導かれて「ヤナギコージ」を朝から盛り上げる。

奥多摩駅と渓谷の間に、昔ながらの小路がある。そこに朝から営業している飲食店がある。

店主 春田 喜久郎さん

Q:この場所に開店した経緯を教えてください。

A:かねてから奥多摩には遊びに来ていて、そのご縁で「わさび田」を手伝うことになって、さらに色々な方々と交流が出来ました。そして、奥多摩に引っ越してきたんです。そのうちに、この場所で営業されていた蕎麦店の方が辞めることになって、引き継いだという流れですね。

Q:コロナ禍の中だと伺いました。

A:2020年6月でしたが、営業は続けました。近隣には居酒屋はあっても食事が出来る店が少ないんです。厳しい時期でしたが、周りの方々とも顔なじみになっていたので、何とか乗り越えました。

店主の工夫で様々な定食を提供

Q:奥多摩で朝から営業している店は珍しいですね。

A:近隣で素泊まりで宿泊している人もいて、思いのほか需要があるというか。地元の方々も来てくれます。うどんや定食を提供しています。

Q:飲食の経験はあったのですか?

A:特にはありません。メニューも自分なりの思い付きですが、素材はなるべく奥多摩で取れたものを使うようにしています。

Q:営業時間も独特です。

A:一人ですから。始めた当時は、あれもこれもと思ってしまって、慌てながら作っていたりしましたが、ワンオペで出来ることには限りがあるので「フードコートスタイル」にしました。海外の方には「キャッシュオン」って言えば伝わっています。

手軽な一品料理も

Q:海外の方が、この路地に来るんですか?

A:はい。特に宣伝とかしていませんが、海外の方はネットワークがあって広まるらしいです。言葉も今は翻訳ソフトがあるので心配ないですね(笑)。

Q:店の名前やロゴデザインもお洒落な感じがします。

A:店名は悩みました。近所の慣例は「名前」なんですが、居酒屋っぽくなってしまうと思って、まったく決まらなかった。いっそのこと、この場所「柳小路」で良いのではとカタカナにしました。デザインは自分でパソコンで。マニュアル読まないタイプなので直感です。ロゴもメニューと同じく思い付きです。

Q:今後はどんなことを考えてますか?

A:実は猟師もやっているんです。鹿とかイノシシのジビエ料理も手掛けたいのですが色々と衛生規制が厳しかったり、精肉場の問題とか課題は多いですが、山梨とか果敢に取り組んでるので、何とかしたいですね。

 

毎朝のようにSNSに奥多摩の風景と営業時間を知らせてくれる「ヤナギコージ」さん。店主は春田さんだが、つい「ヤナギコージ」さんと呼んでしまうほど、店と一体化したお人柄。つい長居してしまう店の雰囲気だが、ワンオペなのでご協力を。

 

軽食処 snack bar
ヤナギコージ yanagi-kozy

東京都奥多摩町氷川206-9
電話 080-9038-5680

コラム執筆者

市民ライターKさん

西多摩を中心に熱い思いを持って地域で活躍され、地域に愛され続ける人々が数多くいます。
そんな人々をクローズアップするコラム「にしたま この人に会いたい」。
街プレ紙面を通じ、皆さまのご近所にいる素敵な方々との出会いの場を作ってまいります。

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