和洋菓子、喫茶の店にリニューアル「ロンヤス饅頭」の幸神堂
日の出産ブルーベリー2種のチーズケーキ
日の出町大久野の「幸神堂」がGWを前に和菓子に加え、洋菓子と喫茶の店にリニューアルオープンした。カフェを新設、ケーキと和菓子、コーヒーと煎茶が味わえる。
店主の沼田真一郎さんの父親で、先代の芳雄さんが60年ほど前に創業。1983(昭和58)年に同町にある中曽根康弘総理の山荘でロナルド・レーガン米大統領との対談が行われ、記念の「ロンヤス饅頭」と「山荘最中」を発売した。これが大ヒット商品となり、一時は観光バスが乗り付けて客が商品を求める光景もあった。
時代が変わり、少子高齢化や若者の和菓子離れもあり、販路開拓を進める中、大胆なリニューアルを実行。昨年9月から改装工事を行い、4月26日に新たなスタートを切った。
カフェはカウンターとテーブルで14席ほど。ドリンクと日の出産ブルーベリーの2種のチーズケーキや自慢の自家製あんことホイップクリームを挟んだシュークリームなどの洋菓子メニューをそろえた。
店はこれまでも消費者ニーズに合わせ、真一郎さんと姉の美恵子さん、長女のみづほさんが経営改革に取り組んできた。今回は洋菓子メーカーで経験を積んだ次男の収さん、あかりさん夫妻が加わり、大胆に生まれ変わった。収さんは「幸神堂らしい和洋折衷の菓子を提供していきたい。地元の人はもちろん、ドライブやツーリング、観光帰りに利用してほしい」と来店を呼びかける。
営業時間は9 時〜18時。カフェは11時〜。月曜定休。042(597)0265。
「茶のサシダ園」新茶販売
「味は狭山でとどめさす」
東京狭山茶の産地、青梅市や瑞穂町で新茶の季節を迎えた。おいしい新茶で一息つけばストレス解消になる。茶は免疫力のアップにもつながるという。
青梅市今井の茶畑に「狭山製茶先哲紀念標(原文)」の石碑がある。狭山茶のなかでも加治丘陵一帯で生産される「根通り茶」の茶処の礎を築いた指田半右衛門の功績を伝えている。
同地にある「茶のサシダ園」では新茶ののぼり旗がいくつもはためき、売り出しを知らせている。創業99年の製茶問屋・小売業で、指田健治社長と長男の裕之さん、孫の健太さん、啓一郎さんらで営む家族経営だ。
自家茶園での手摘み茶をはじめ1年分の生茶の摘み取りは5月いっぱいで終了。同園自慢の方法で、色、香り、味を封じ込めて保存。注文に応じて自家工場で火入れし、製茶し出荷している。「味は狭山でとどめさす」が指田社長の決まり文句。おすすめは同園定番の旬の「初みどり」(100g1080円・消費税込み)と「奥狭山」(同1620円)。心を込めた進物なら極上の「秘園の司」(同2160円)。
お茶をいれる際、風味を左右するお湯の温度が大事という。高温では渋味が強く出て、低めだとまろやかで甘みを感じる。うまみと渋味のバランスがいいのは70〜80度。いずれも1人分3g(ティースプーン山盛り1杯)を20〜30秒ほどで抽出する。
営業時間は7時〜18時。無休。0428(31)3861店舗、0428(31)3512工場。