全中スキーで優勝目指す アルペンの野﨑日向さん
青梅市立霞台中学校2年生の野﨑日向(ひゅうが)さんは日本代表として国際スキー大会で活躍する有望株だ。技術とスピードを競うアルペン種目に夢をかけ、将来はWカップで活躍する選手になりたいと胸を膨らませる。
2月に長野で行われた全国中学校スキー大会では1年生ながら男子大回転で5 位に入賞。4月にはカナダで開催された世界最高峰の「ウィスラーカップ」に出場。140選手中、U14男子大回転で3位、同回転で2位になった。
スキーが得意な父親の康弘さん(52)に連れられ、スキーは1歳で始めた。3歳前には1人で滑れるようになった。高校3年の兄、小学6年の弟もスキー選手。シーズンの週末はスキー漬けで過ごし、新潟や長野のスキークラブに所属する。
学校も市教育委員会の承認を得て、シーズン中は大会に転戦し、練習に打ち込むことを応援してくれた。アルペンスキー回転の元日本のエース、湯浅直樹コーチの下、昨シーズンはスイスに遠征。長野や北海道での大会を転戦し、力をつけた。
アクロバティックなフリースタイルやモーグルなどがもてはやされ、日本人選手の活躍が目立つが、スキーの王道はアルペン種目。その魅力を「単純にスピードを競う競技。どれだけ早いかがすべてで、カッコいい」と目を輝かす。
技術とフィジカルの向上と共にメンタル面の強化を課題にする。競技は2本滑って勝敗が決まる。「1本目に力んでしまい、自分の滑りができない」と反省する。
練習はゲレンデで4時間、その後は体力づくりを行う。夏場は陸上競技に打ち込む。166㌢、54㌔。伸び盛りの13歳は国内強化選手候補に指名されている。
4月22日、大勢待利明青梅市長を表敬訪問し、全国中学校スキー大会と「ウィスラーカップ」での成績を報告した。市長からは「文武両道で頑張ってほしい」と激励を受けた。
「来年の全国中学校スキー大会で優勝したい。湯浅コーチを目標にWカップで上位で戦える選手になりたい」と胸を膨らませる。