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25journal 最大野党自民クラブ 是々非々で対峙

コラム

阿部悦博市議に聞く 給食費無償化は少子化対策か疑問

青梅市は大勢待利明市長になって半年が経つ。当初は少数与党を背景に市政の混乱を懸念する声もあったが、12月、2月の議会を経て、学校給食費の無償化をメインとした子育て施策などを盛り込んだ新年度当初予算案は青梅市議会史上初めて全会一致で可決した。市民目線の政策に異を唱えられない面もあるが、野党の立場にある最大会派、自民クラブの大局観に立った対応を評価する声もある。同会派事務局長の阿部悦博市議(50)に大勢待市政に対峙する同会派の方針などについて聞いた。(岡村信良)

最大野党自民クラブ 是々非々で対峙

市民のためになる政策、予算か十分にチェック

最大野党自民クラブの事務局長を務める阿部市議

最大野党自民クラブの事務局長を務める阿部市議

‐市長選で現職が敗れ、自民クラブは野党になった。大勢待市政とは対峙する立場になる。 

阿部 しっかりと是々非々で臨む。感情論で、重箱の隅をつつくようなことはしない。市民の関心が高く、市民のためになる政策であるか、予算の配分も十分にチェックした上で新年度予算案に賛成した。

‐改めて市長選を振り返り、思うことは。

阿部 「明星大青梅キャンパス跡地の購入」が争点として取り上げられ、「買って何をするのか」との疑問がクローズアップされた。選挙戦術として使われ、地元紙で無駄遣いのように報道された。選挙期間中、市民から「購入すべきでない」という反発の声は聞かなかった。政治評価と選挙結果は必ずしも一致せず、選挙は人気投票の色彩もある。国政の失点で自民には逆風が吹き、都民ファーストの会には追風があった。

‐新年度から市立小学校と中学校に通う児童と生徒約8000人の給食費無償化がスタートした。

阿部 青梅市がやるのはいい。ただ、給食費無償化は国がやるべき政策だ。小池都知事が国に先行して給食費無償化を行う区市町村に事業費の2分の1を補助する支援策を打ち出したが、それでも踏み切れる自治体は少数。財源確保とその継続性が課題になっている。

‐その課題は青梅市も同じだ。 

阿部 「青梅市子どもまんなか応援基金」を立ち上げ、積み立てを行い、事業費に当てていくというが、都の支援策が打ち切られても継続できるのかとの懸念はある。それ以上に無償化対象者から私立や市外の学校に通う児童、生徒が外れているのが問題だ。推定で750人から1000人だが、もれる児童、生徒がいてはならない。

‐大勢待市長は子育て支援の1丁目1番地として踏み切った。 

阿部 給食費を市が負担することで、どれだけ子どもが増えるのか、疑問だ。給食費無償化に踏み切った他の自治体は少子化対策ではなく、物価高騰対策などとして取り組んでいる。少子化対策と言っているのは青梅市長だけだ。政策トレンドに乗っただけではいけない。

‐それでも新年度当初予算案に賛成したが。

阿部 私個人としては修正案を考えた。ただ、会派に所属する以上、自民クラブの中できめ細かくも、闊達な議論をした末、会派として賛成を決めた。個人的には、親が子どもを扶養する当たり前のことができる経済成長社会をつくることがより大事だと思っている。

‐鴨居孝泰会長らとともに、自民クラブをどうまとめ、活性化させていくのか。

阿部 自民クラブは構成議員の年齢層の幅が広がり、均衡がとれている。先輩を敬うのは当然として、それでいて自由な意見が言い合え、集約できる会派でありたい。議論を重ね政策提案していく、それが市民、各種団体、企業に伝わり、活動が見える会派にしていきたい。自民クラブの会派情報紙を作成し、市民との意見交換の場もつくっていきたい。

‐政治と金の問題で自民党に逆風が吹いている。 

阿部 国民感情として許せないというのは当たり前に理解できる。問題は不記載や虚偽記入など規則に沿って処理しなかったことであって、政治資金パーティーそのものがいけないというものではない。これまで自民党に限らず国会議員の政治活動として、認められた歴史があったと認識している。しかし、収支報告に際してのルールを厳守しなくてはならない。地方議員も年に1度、政務活動費の報告書を出している。

‐大勢待市長への注文は。

阿部 大勢待色を出しても、自ら野党と対立関係をつくるべきではない。みんなの意見を聞き、もっと対話の場があってもいいと思う。

‐是々非々で対峙していく関係は向こう3年間続くことになる。3年後の対応は。

阿部 失政を感じれば変えなくてはならない。市民にとって良くない市長になってほしくないが、会派で応援できる候補はしっかり用意しておかなければならないと思う。

コラム執筆者

編集室システムU

西多摩地域を中心とした東京25区管内の政治、行政、経済社会、トピックスなどを配信する「東京25ジャーナル」の編集室。
“地域の今”を切り取ります。

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