8首長を表敬訪問 各自治体のまちづくりを聞く
この紙面は「西多摩 Style Crew 実行委員会」主催、「日本航空学園 日本航空大学校」協力の事業として、学生記者がCSV(共有価値の創造)をテーマに記事をお届けします。
少子高齢化対策、交通施策の充実、移住・定住の促進は…
大勢待利明 青梅市長
活動初日に青梅市長を表敬訪問しました。市長は西多摩スタイルクルーの活動に期待を示すとともに、日本航空学園のことを「常日頃気にかけている」と話していました。また、花火大会や地元のお祭り、フードフェスティバルなど市や地域住民が取り組む行事に出向いてほしい。魅力的な観光地も多くPRをお願いしたい」とのお声掛けもあり、これからの活動への励みになりました。(吉留佐奈)
中嶋博幸 あきる野市長
あきる野市では森林・木材(多摩産材など)を大切にしており、森の在り方を見直し、森をただ残すだけでなく、活用・教育・交流の場として機能させようとしていることが分かりました。市長は、あきる野市には今後発展していくための伸びしろがあると強調し、西多摩地域全体で力を合わせて街を盛り上げていきたいという思いを示していました。(吉留佐奈)
加藤育男 福生市長
福生市の特徴の1つは、米軍横田基地があり、多国籍でさまざまな文化が混じり合っていること。市は英語教育に力を入れており、小学1年生からタブレットを使い、学習しています。外国人観光客が多く訪れる日本では、英語を使う機会がますます増えるため、このような取り組みが全国に広がって欲しいと感じました。外国人への視線が厳しい現状もありますが、福生市のように互いに共生できる街を応援していきたいです。(村上大瑚)
橋本弘山 羽村市長
羽村市役所を訪れた際に、まず目に入ったのは多言語で用意されたパンフレットでした。地図と一緒に市内のおすすめスポットやお店が紹介されており、多国籍の人々を受け入れるための工夫が感じられました。市長は羽村市の魅力として“自然の豊かさ”と“都会へのアクセスの良さ”を挙げていました。その上で、今後より多くの人に定住してもらうためには、これらの魅力を積極的に発信していくことが重要だと話していました。(吉留佐奈)
山﨑栄 瑞穂町長
瑞穂町でも少子高齢化は進んでいますが、他の地域に比べ移住者は比較的多いようです。その要因として、IHIなどの企業が所在していることや、都心までのアクセスが今後より向上し、利便性が高まることなどが挙げられます。教育にもより力を入れたいとのことで、航空大学校の部活動を引退した学生に指導してもらえたらといった話題も出て、町と航空学園と連携して地域を盛り上げていければと感じました。(村上大瑚)
東亨 日の出町長
日の出町では子育て支援策の取り組みに力を入れており、妊娠・出産、医療、教育、経済的支援、相談窓口など、多方面で子育て家庭を支える仕組みを整えていることが分かりました。“不安を感じやすい時期”に寄り添う支援があるのは、町民の方々にとって心強いと感じました。自然の豊かさと都会への近さを魅力として挙げており、町長は「日の出インターがあることで、交通アクセスが便利になっている」と話していました。(吉留佐奈)
師岡伸公 奥多摩町長
ドライブやツーリングで小河内ダムには遊びに来ていました。町長から、完成後数年は大人気の観光地だったということを聞き、驚きました。インバウンドの話では、観光客が増える一方で、ゴミ問題や環境悪化が進む場合もあると聞きました。また、観光ニーズやスタイルも変わり、昔であれば宿泊を伴ったものが、日帰りが大半となっているそう。観光施策もそれに応じて変わっていると感じました。(比留間凰介)
吉本昂二 檜原村長
檜原村では少子高齢化が特に進んでおり、昨年の出生者数はわずか4人、高齢者比率は54%に達しています。対策として各種の補助金や支援策が用意されており、移住を考えている人から注目を集めています。都心とは違い、家屋の密集がなく、静かな環境が整っているため、自然が好きで周囲に気を使わずに生活したい人におすすめです。また、住民対話集会を設け、村長と住民が直接話し合う機会があり、住民に寄り添った村政だと感じました。(村上大瑚)