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青梅線・五日市線 蔵元・ほろ酔い列車 その4「Fat Barley Brewing」

Fat Barley Brewing

多摩のクラフトビールの草分け的存在になる石川酒造。1998年、当時専務だった石川彌八郎社長の肝入りで、「多摩の恵」が復刻した。それから四半世紀余り、地域の気候、風土、観光などと結びつきクラフトビールは全国的に存在感を高める。西多摩でも醸造所は4カ所になった。

「Fat Barley Brewing」は代表の森慶太郎さんが2018年から羽村で醸造を開始。2022年に福生市福生に移転した。店の雰囲気はアメリカン。店内を見渡すと外国人客も多い。

常時、8種類のビールが客を迎える。看板は「Muddy Hop Juice(マディホップジュース)」。ホップを大量に使用し柑橘系の豊かな香りを際立たせた苦味とソフトな口当たりが特徴。

妻の恵さんと訪れた石川さんもそろって注文。ミュンヘン工科大学バイエルン州ヴァイエンシュテファン醸造所とドゥーメンス醸造学校の公認日本第1号「ビール鑑定士」の石川さんは「バランスの取れた最近流行の現代的なビール。気持ちよく苦みが舌に残る」と太鼓判。

森さんと石川さんは、石川さんのブルースハーモニカのライブで初対面。その後、接点はあまりなかったが、11月の「西多摩クラフトビールフェス」で一緒に仕事をした。

石川さんは「福生蔵開きに合わせて年に1回だけでなく、春にも開催したい。立川以西で7軒のビール醸造所がある。手を携えて多摩のクラフトビールを新展開しましょう」と呼びかけた。

営業時間は15時〜22時(日曜は21時)。月曜定休。

コラム執筆者

石川酒造18代当主 彌八郎

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