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市長選 固める臼井氏、広げる小澤氏 市議選 既成政党が守勢 都ファら新勢力躍動

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市長選 固める臼井氏、広げる小澤氏 市議選 既成政党が守勢 都ファら新勢力躍動

あきる野市長選・市議選12 日告示

任期満了に伴うあきる野市議会議員選挙(定数20)と10月から前倒し、同日となった同市長選が7月12日告示、19日投開票で行われる。新勢力の台頭やSNSを活用した活動で両選挙ともこれまでとは異なる展開が見込まれる。

あきる野市長選挙は、いずれも無所属新人で、中嶋博幸市長の路線継承を掲げる自民党推薦の臼井建氏(57)に、知名度の高い民間経営者の小澤辰矢氏(43)が挑む。経営者の経験を生かして「スピード感と発想力を市政へ導入する」と電撃参戦した。

臼井氏は都職員を25年間務めた後、市議を3期務め、議長も歴任した「政策通」だ。自民党都連の推薦も早々に獲得し、父親の元市長が築いた臼井党とも言われる後援会を基盤に強固な組織戦を展開する。

小澤氏は、ユーチューブやSNSを活用した発信力で全国的に高い知名度を誇る。「市の魅力を全国に発信し、稼ぐ力を高めたい」と主張。既存の政治に不満を持つ無党派層や若年層をターゲットに支持拡大を図る。

突然現れた知名度の高い候補が思い切った政策を示し、有力候補を食う選挙が全国的に見られる中、保守の牙城、あきる野市で通用するのか注目される。

市議選は、長年市政を主導してきた既成政党が守勢に立たされる。一方、地域政党「都民ファーストの会」や草の根の無所属、さらに初の議席獲得を狙う国政政党の新勢力により、勢力図が大きく変わる可能性がある。

際立つのが、主要既成政党の防戦ぶりだ。自民党系は現有11議席に対し、擁立は9人にとどまり過半数維持を断念。共産党は現有3議席に対し、候補者を2人に絞り込む布陣。立憲民主党は現職1人が引退、党本部の中道化路線への反発もあり、1人が無所属へと転出し公認候補がゼロになった。

国政での政治不信や地方組織の亀裂を背景に、既成政党が戦わずして現有議席を割り込む事態になっている。支持層の受け皿として勢いを感じるのが、都ファ。都議会との連携や市政改革を看板に、無党派層や若年層の関心を吸い上げている。

さらに維新とれいわがそれぞれ公認候補を擁立し、同市議選で初の議席獲得を目指して懸命に追い上げを図る。維新は身を切る改革、れいわは徹底した市民寄りのボトムアップ政策を武器に、変化を求める有権者の受け皿を狙う。

政党の枠組みを超えた動きとして、無所属候補も台頭する。市民の声を直接反映させる草の根の政治を掲げ、地道な日常活動を選挙につなげている。

台頭する都ファ、維新、れいわ、そして草の根無所属の各候補と、自民党系、公明、共産党の各候補の対決は、投票日に向け激しさを増す。「議会が変わる節目になるかも」、「市政には安定性が第一」など有権者の関心も次第に高まっている。

立候補予定者は自民党2、自民系7、公明党3、共産党2、都民ファーストの会2、維新1、れいわ1、ほかは無所属。立候補者は25を大きく超える可能性もある。(7月6日時点、編集部)

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