旬を握る「鮨武」あきる野で半世紀余

うまい鮨と酒が楽しめる「鮨武」
五日市線東秋留駅から徒歩3分。創業50年を超え、地域に根を下ろしてきたすしと料理「鮨武」(あきる野市野辺)。フルリニューアルを5年前に行い、洗練された落ち着く空間で、客の舌を惹きつけている。
店主は野川祐司さん。のれんをくぐると、白木のカウンター席。店主が市場で厳選する魚介類は、鮮度抜群で、ネタに合わせて熟成具合を徹底管理する。
これからは戻りガツオがうまい。「旬のおまかせにぎり10貫(昼4300円)は、吟味されたネタが並ぶ納得のセット。いずれもシャリと一体になって口中に旨味が広がる。
時間をかけてふっくらと炊き上げた穴子は、先代で父親の武司さんから引き継ぎ、継ぎ足してきたタレが旨味を引き立てる。
伝統は大切に、時代の嗜好に合わせて進化もしている。若い世代や家族連れも気軽に楽しめるよう「上にぎり(2800円)」や、秘伝のタレで焼き上げた「国産うな重(4300円)」なども用意。さらに、今ならトウモロコシのかき揚げなどの天ぷらや煮付けといった和食の一品料理を盛り込んだコース料理も喜ばれている。
1階には店主との会話が弾むカウンター席やテーブル席、2階には慶事・法事やビジネスの接待にも使える座敷がある。
取材日の3カ月ほど前にも妻の恵さんと訪れた石川彌八郎さんは「こうしたお店が地域にあることがありがたい」と話す。地酒はあきる野産の米で作った「八重菊」や「しろやま桜」。一口含み、大トロの旨味が残るあぶらを流せば、のど越しに幸せが広がる。
「あきる野のこの場所で、お客様に『やっぱり鮨武が一番美味い』と言っていただけることが何よりの喜び」と野川さんはうなずく。
営業時間は11時30分〜14時、17時〜21時。日曜・月曜休。042(559)207

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