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青梅線・五日市線 蔵元・ほろ酔い列車 その11 秋川の風と味わう、今年だけの新酒 ヴィンヤード多摩で11月21・22日に「新酒祭り」

秋川の風と味わう、今年だけの新酒 ヴィンヤード多摩で11月21・22日に「新酒祭り」

秋川の流れを感じながら、できたてのワインで乾杯…。あきる野市上ノ台のワイナリー「ヴィンヤード多摩」で11月21日・22日、恒例の「新酒祭り」が開催される。

JR五日市線・武蔵増戸駅から徒歩約9分。駅を降りてのんびり歩けば、じきに見えてくるのがヴィンヤード多摩だ。2015年に設立。秋川近くの休耕地を開墾してブドウ畑を整備し、現在は約1.4ヘクタールの自社畑で、ヤマソーヴィニヨンやシャルドネなどのワイン用ブドウを栽培している。

新酒祭りのお楽しみは、なんといっても、その年に収穫・醸造したばかりの新酒。「キャンベルヌーボー」など、できたてならではのフレッシュな味わいを楽しめる。毎年、多くのワインファンが訪れる、あきる野の秋の恒例行事だ。

今年は新酒だけでなく、受賞ワインにも注目したい。代表銘柄の赤ワイン「東京ルージュ2023」は、「サクラアワード2026(SAKURA Japan Women’s Wine Awards)」で銀賞を受賞。日本固有の赤ワイン用ブドウ品種、ヤマソーヴィニヨンを主体とした東京産ワインとして、その存在感を高めている。

さらに白ワイン「東京ブラン2025」は、「日本ワインコンクール2026」で銅賞を受賞。東京でブドウを育て、東京でワインを造る――。そんなヴィンヤード多摩の取り組みが、着実に広がっている。

2026年には、新ブランド「Domaine Tokyo(ドメーヌ東京)」も立ち上げた。自ら畑を耕し、ブドウを育て、栽培から醸造まで一貫して手掛ける「ドメーヌ」の考え方を前面に打ち出し、東京のテロワールを表現する新たなブランドとして展開している。

同じ多摩地域で酒造りを続ける石川酒造の石川彌八郎さんも、東京の風土から生まれる酒への思いを語る。「東京にも、その土地でしか生まれない味わいがあります。ヴィンヤード多摩さんが、あきる野の風土をブドウとワインで表現しているのは、とても面白い取り組みだと思います。多摩で酒を造る者同士、地域のおいしいものと一緒に、これからも東京の酒文化を盛り上げていけたらうれしいですね」

酒蔵とワイナリー。造る酒は違っても、土地の魅力を一杯に込めるという思いは同じ。多摩で生まれる酒の楽しみが、また一つ広がりそうだ。

専務取締役の中野多美子さんは「あきる野の気候と多くの人々の手によって育まれた、今年だけのみずみずしい新酒を味わってほしい。『東京ルージュ』や『東京ブラン』をはじめ、東京の土地で育ったブドウから造るワインの魅力も、ぜひ現地で感じてもらえれば」と来場を呼びかける。

秋の五日市線に揺られて武蔵増戸駅で途中下車。秋川の風を感じながら、今年の東京ワインを味わう――。そんな「ほろ酔い各駅列車」の旅に出かけてみてはいかがか。

「新酒祭り」の開催時間は両日とも11時〜16時。入場無料で、ワイン・飲食は有料。雨天決行。

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