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子生神社本殿市文化財に指定

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168年前の見事な彫刻

あきる野市小中野の子生神社(宮本伸行宮司)の本殿が3月27日、市の指定文化財に指定された。

子生神社の本殿は地元でも見たことのある人はいなかったが、昨年、扉を開けてみると巧みな彫刻の施された本殿が確認され、市の文化財に指定される運びとなった。

本殿は弘化4(1847)年に建築。鎌倉の大工、高階菊次郎邦直が作り、小川慶三良が彫刻を施したことがわかっている。

形は御嶽神社と同系統と見られ、一間社流れ造で龍、毘沙門天、大黒天などが精巧に彫られている。柱には松竹梅の模様が彫られており、珍しいとのこと。保存状態が非常によく、江戸後期の本殿建築様式を伝える社殿であることも指定文化財認定の理由となった。

宮本宮司は「今ではこれほどまでのものは、なかなかできないのではないか。小中野の先人の力をつくづく感じる。これからも引き継いでいきたい」と話した。

神社では今後、祭りの際など年に1回拝観できるようにするという。

 

 

 

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