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コラム

~東京の森から~

東京チェンソーズ林業家集団「東京チェンソーズ」が、街プレ読者の皆様にお届けする東京グリーンプレス!毎日、西多摩の山々で暮らす僕たちが、リアルな西多摩の自然の姿をお届けします。

檜原村の枝と葉がお台場へ ダイバーシティ屋上「都会の農園」で庭づくり

木の伐採作業で大量に出る枝と葉。幹の部分は建築や内装、家具等いろいろな使い道があるのですが、枝・葉はあまり…。同じ木なのにもったいないね、何か使いたいね、とずっと考えています。

昨年はCircusOutdoor(サーカスアウトドア)さんがグランピングのテント周りの飾り付けに使ってくれました。恵比寿でのイベントでしたが、枝・葉を置くことでぐっとワイルド感が出て、まるで恵比寿が森になったように。今年は乃庭(のにわ)さんがお台場で使ってくれました。

 

 

乃庭は檜原村にある造園屋さん。このたび、お台場・ダイバーシティ東京プラザ屋上にある「都会の農園」のリニューアルにあたり、地元・檜原村の材料を活かしてくれました。枝・葉を使おうと思った動機等を乃庭の竹本亮太郎さんに伺いました。「チェンソーズが枝葉の活用方法を探していると聞いていました。私は今までの仕事でも一般的な資材だけでなく、その場にあるもの、例えば不要な瓦、川の立木、まな板等いろいろなものを活用したことがあります。エコというより、できあがったものに想いが宿るからです。

今回は、枝を使うことで檜原村の森をお台場で感じることができたらおもしろいと思いました。」-今回のリニューアルのテーマは?「都会の農園に相応しく、見ても楽しい農園をコンセプトにしています。」-実際につくってみてどうでしたか?「今回は屋上菜園ということで、重量制限・地面の浅さ・強風対策等の特殊な課題もありましたが、工夫することでクリアでき、イメージ通りに仕上がりそうです。」(竹本)

今月13日には農園づくりのワークショップ&バーベキューのイベントが開催されました。あいにくの雨で農園づくりはできませんでしたが、枝を使った野菜のネームプレートづくり等をしました。イベントに参加されていた農園の利用者の方に感想を聞いてみると「リニューアル前は四角く区切られた普通の農園だったので作業に来るだけでしたが、今はお散歩に来るのも楽しいです。」とのこと。

工事は4月初旬から5月下旬にかけて。これまで使われてこなかった枝・葉ですが、使うと都会の真ん中であっても森の雰囲気を醸し出し好評です。意外と〝お宝〞かもしれませんね。

 

 

コラム執筆者

東京チェンソーズ

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