獅子舞や檜原太鼓も
檜原村藤倉の小林家住宅で10日、重要文化財小林家住宅つつじ祭(同村主催)が行われた。標高750㍍の会場へ向かう8人乗りのモノレールが1時間〜2時間待ちになるほどで450人が来場した。
祭は2011年の東日本大震災の影響により一時中断。昨年5月、小林家住宅が都無形文化財として保存修復工事が完了したことから、今年再開することになった。
庭では祭を後援する藤倉地区の活性化を目的とする団体「大杉の会」が地元でとれた鹿肉・猪肉の料理、野菜などを販売した。小泉民行会長は 「毎年200人ほどが訪れていた祭だが、今回は450人が来てくれた。これからも小林家住宅で様々な企画を催したい」と盛況ぶりを喜んだ。
また、都指定民俗文化財にも指定されている地元、藤倉の獅子舞や深山会による檜原太鼓、坂本義次村長によるオカリナの演奏が行われ、多くの写真愛好家がカメラを構えていた。
裏庭では見頃を迎えたミツバツツジ150本が来場者を出迎えていた。「とても穏やかでいいところですね」と孫と来た青梅市の目黒澄子さん。「ラジオ体操の仲間と藤倉のバス停から、45分かけて山道を上ってきた。なかなか険しい道だったが、住宅まで来ると美しさに感動した」とあきる野市油平から来た男性グループは感想を漏らしていた。