全国梅サミット 梅郷の沿線開発推進に意欲
初参加の大勢待市長
梅にゆかりのある自治体が一堂に集まり、梅を生かした観光振興や産業の発展について議論する「第29回全国梅サミット」が3月1日、水戸市であった。同市や青梅市など計13市町が全国梅サミット協議会に加盟。年1回、持ち回りで首長会議を開いており、青梅市では2019年に開催されている。
首長会議では、冒頭、同市の高橋靖市長が「梅を地域資源としている各市町の取り組みを参考にし、良いところを取り入れていきたい」とあいさつ。
大勢待利明青梅市長は新任の自己紹介を行い、取り組みを述べた。
「青梅市は東京でありながら自然豊かなところで、青梅の地名の由来は平将門の梅伝説による。2009年に発生が確認されたウメ輪紋ウイルスで市内約5万本のうち、約3万6000本の梅樹が伐採となった。中でも観光名所である梅の公園の1700本は全伐採され、その後、1200本を植樹して、今年はウイルス以前のような梅まつりが開催できるまでになった」と報告。「協議会には梅の防樹に関する国への要望書を連名で提出いただき、感謝している。東京アドベンチャーラインで沿線の開発を進めていくので、青梅市に注目してほしい」と力強く呼びかけた。
他の参加自治体からは、女子バスケットボール日本代表の高田真希選手との共同でオリジナル梅シロップや梅酒が誕生したこと、梅の収穫体験や農家との交流などを通じた「梅ツーリズム」に取り組でいることなどが報告された。