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さみしい!今年はないかも氷瀑クイズ24年の歴史に幕!?

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払沢の滝の最大結氷日当てる 冬の檜原村のメーンイベント

実行委員会が高齢化新たなイベントを模索

冬の檜原村のメーンイベント、払沢の滝の最大結氷日を当てる氷瀑クイズが24年の歴史に幕を下ろしそうだ。主催してきた地元有志でつくる「小さな冬物語実行委員会」が先ごろ解散したためだ。イベントに協力してきた同村観光協会では17日集まりを持ち、新たな実行委員会を立ち上げたが方向性は見えない。

寒い冬にわざわざ村に来る観光客などいない。今でこそ結氷の景観が観光の目当てになる滝も、クイズが始まる前までは地元の人と地域に詳しい情報通程度にしか知られていなかった。

カメラマンの花森俊一さんから結氷する滝の話を聞いた地域新聞記者が、あきる野市の影山和重さんと一緒に氷瀑クイズの開催に奔走したのが1987年の晩秋。結氷状況の確認作業をどうするかなどで地元の協力が得られず開催が難しいと思われたとき、確認役を引き受けたのが、むらおこしグループ「むずがきの会」の下地龍二郎さんだった。

クイズをプレス発表すると各紙が掲載。瞬く間に知れ渡り、テレビの取材も入った。同時に冬の檜原村が観光客でにぎわう初めての年となった。翌年、「小さな冬物語実行委員会」が組織された。

氷点下7度以下の日が2、3日続く、滝の水量が少ない、雪や雨が降らない――。そんな条件がそろうと、高さ約60㍍の滝が全面結氷する。だが、皮肉にもクイズが始まって以来、滝が100%氷で覆われる年はなかなか来なかった。毎年、全国から7000通ほどの応募があったが、クイズの当選者は出ないままだった。

初の当選者が出たのは1996年。全面結氷のニュースはマスコミが大々的に取り上げ、村の幹線道路は見物の車で大渋滞になった。98年にクイズは「全面結氷」から「最大結氷日」を当てる形に変わった。その後の13年間全面結氷したのは06年だけだった。

全面結氷した檜原村の払沢の滝(2006年)

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