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自身で栽培した小麦で打つ「あきる野三里」が話題に

ソムリエ・田崎さんにも評される

自家栽培にこだわるうどん・そば店の初後亭(あきる野市三内字初後)。店主の清水哲雄さんが農業と同店の両輪で作り出す、数量限定の手打ちうどん「あきる野三里」(250㌘、350円)に注目が集まる。

清水さんが2005年に開店した同店。自身で生産する小麦とソバで毎朝、その日の分を打って提供する。野菜も地元産のものを使い、通年で提供されるうどんは、シンプルで力強く、もちっとした歯応えで人気となり、ソムリエの田崎真也さんにも評された。

ソバの刈り取りを行う清水さん

JAあきがわファーマーズセンターで販売中

 開店のきっかけは26年ほど前。「地元の農地を何とか残したい」という清水さんの熱い思いから始まった。地元生産品で料理を提供する同店の開業を目標に、市内で農園を営む義弟の協力を得ながら小麦とソバの輪作に着手。営業していくための1年分の材料の生産確保を目指し、日々研究に没頭し、試行錯誤を繰り返した。

 「長い月日」が経過し1年分の材料確保にめどがたったころ、自身での店舗作りに着手。開店までの間の収穫した小麦を乾麺にし「あきる野三里」が誕生。直売所などで販売を始めた。

店舗で味わう名物うどんは、ゆでた鍋から直接麺を取って、しょうゆやかつお節で食べる、山梨県や多摩地域に伝わる食べ方「引きずり出しうどん」(800円)。その深い味や、清水さんの熱い思いは口コミで広がり、海外のメディアからも取材を受けた。

「人は生まれた土地の三里四方で採れたものを食していれば健康で長寿ともいわれます。ぜひ一度、地元のうどんやそばをご賞味ください」と笑顔で話していた。

店舗も自身の手で作り上げた

10月より、そばの提供も始まる。翌年母の日まで限定。営業時間は11時〜16時。火曜定休。問い合わせは同店042(596)0541まで。

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