檜原村「はたの」
滝が凍る檜原村の冬はやはり寒い。寒いときのご馳走はやはり温かいもの。寒いところで寒いときに温かいもの、それは有難いほどおいしい。
檜原村柏木野の手打ちうどん屋「はたの」の釜揚げうどんは体が本当に温まる。薬味のショウガで二重に温まる。店主の幡野昭和さん(52)は、うまいうどんを打つために、その日の気候で水と粉の配分を工夫する。こしがあってのど越しの良いうどんを打つためだ。粉は北海道産。生まれ育った檜原の水が粉の良さを引き立てる。
調理師専門学校を出た幡野さんのうどん打ちの師匠は母親。その後は自分で工夫を重ね、麺に磨きをかけた。釜揚げは700円。ほかにかき玉750円、カレー南蛮850円がおすすめだ。定食や一品料理も評判の店だ。11時30分〜14時。17時〜お客がいなくなるまで。月曜定休。042(598)0359まで。