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前立腺がんと診断されたらどの治療法を選びますか?
東京西徳洲会病院 腎臓病総合医療センター長 泌尿器科部長 小川 由英

 

PSA値が高くて、MRI撮影後に生検を行い、癌と診断されました。PSA値が30を超えると転移している可能性が高く、転移の検索には骨シンチを撮影します。癌には〝本物〞と〝がんもどき〞があります。組織病理の悪性度の分類でグリソンスコア(GS)があり、GSが3+3=6以下でしたら〝がんもどき〞と考えます。グリソン4と5がでた場合は〝本物〞です。〝がんもどき〞でPSA値が10以下の場合は、治療を急ぐことはありません。若くて(定年前)病巣が複数ある場合は手術も選択肢ですが、多くの場合PSA値の推移とMRIで経過をみます(監視療法)。選択肢として、自費ですが高密度焦点式超音波治療(ハイフ)があります。

〝本物〞の癌で、骨転移が無い場合には、手術(前立腺全摘)か放射線療法(外照射、小線源)を勧めます。手術は全身状態によりますが、80歳以上は個人的には2例しか経験がございません。高齢でも手術すると排尿は楽になり、喜ばれます。手術は、ロボット、腹腔鏡、開放性が選択できます。入院はどの方法も1〜2週間です。開放性手術に比較して、腹腔鏡とロボット手術は、出血が少ない、費用は2〜3倍、手術時間は2倍で、ヘルニア(脱腸)の合併症が多い。当院では出血は多くありませんが、念のため自己血を準備して手術し、術後多少痛いのを我慢すれば安上がりで、ヘルニアの手術はしないで済みます。

骨転移がある場合には、ホルモン療法と骨病変治療薬投与となりますが、当院では、排尿困難や血尿が持続する症例には、前立腺癌幹細胞治療目的で放射線療法を追加し、完治に近い効果があることもあります。

いずれにしても前立腺癌は〝一生もの〞ですので、お呼びがかかるまで経過観察をしてもらえる信頼できる医師(長生きしそうで転勤しそうもない)に長年診てもらうことが大切です。高額なお金を払ってロボット前立腺手術を受けたが、再発したとか鼠径部が腫れてきたなどで転院して来られますが、見捨てられないで一生経過を診てくれそうな病院を選んでください。

 

東京西徳洲会病院 腎臓病総合医療センター長 泌尿器科部長 小川 由英

現  職

東京西徳洲会病院 腎臓病総合医療センター センター長

東京西徳洲会病院 泌尿器科部長

琉球大学名誉教授

職  歴

1970年4月 慶應義塾大学医学部助手(大越正秋教授)

1976年7月 米国バージニア医科大学 移植血管外科 臨床フェロー(H.M. Lee教授)

1978年7月 筑波大学 腎泌尿器系 講師(北川龍一教授)

1982年7月 順天堂大学 泌尿器科 助教授(北川龍一教授)、慶應義塾大学 泌尿器科 兼任講師(田崎寛教授)

1994年1月 琉球大学 泌尿器科 助教授(大沢炯教授)

1995年4月 琉球大学 泌尿器科 教授 兼 血液浄化療法部長

2008年4月 琉球大学 医学部 名誉教授、東京西徳洲会病院 常勤顧問

 

お問い合わせは

東京西徳洲会病院TEL(代表) 042-500-4433

 

 

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