あきる野市野辺 山下 裕さん
今回は、代々農家を営む山下さんからお話をお伺いしました。
現在は専業農家として、なす、きゅうり、ししとう、ピーマン、おくら、さつまいもなど年間で20種類以上作っていらっしゃいます。
「野菜作りは土作りが8割。野菜は赤ちゃんを育てるようなものなのですが、野菜は泣いたりしないから、ひたすら『見る』んです。就農して10年以上。未だ試行錯誤の毎日。何年やってもプロにはなれません」
と謙虚な姿勢で野菜作りについて語ってくれました。
「直売所には、地元で朝採られた野菜が並ぶから、スーパーとは鮮度が全然違うんです。一番違いがわかるのはトマトかな。真っ赤になってから採っているので本当に甘くておいしいですよ。
トウモロコシも鮮度で味が全然違うから、その日採れたもので、皮を剥いて1時間以内に食べたら、本当のおいしさがわかるよ」と笑顔でお話してくださいました。
「野菜をわが子の様に育てる」。子育てでは最初に食べた野菜の味で好き嫌いが決まってしまうので、野菜の第一印象は大切です。山下さんがおっしゃるように新鮮でおいしい野菜を、大切な家族、子どもたちに食べさせたいものですね。
取材:鮫島美穂