紅葉が終わって街から華やかな色が無くなる季節。この時節に白、赤、ピンクの花を咲かせる山茶花は有り難い。山茶花の原産地は日本であり、大昔から日本の冬を彩ってきた花だ。生垣として使われることが多く、日本らしい風景を演出する花ともいえよう。
同時期に咲く寒椿は、椿というよりむしろ山茶花の一種であり区別がつきにくい。ここでは山茶花で大括りにしたい。
●瑞穂町の円福寺は山茶花の生垣が境内を囲っている。境内の中にも山茶花の生垣が広がっており、あたかも山茶花の寺だ。円福寺はJR箱根ヶ崎駅の約400メートル北東にある。
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円福寺
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円福寺境内
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山茶花
●青梅市の釜の淵公園にある国の重要文化財の古民家「旧宮崎家住宅」。その生垣が山茶花。旧宮崎家住宅は一般的な農民の家で、19世紀初頭に建てられたものと考えられている。元は成木にあった家で、昭和54年に、ここ青梅市郷土博物館近くに移築された。茅葺の古民家と山茶花の生垣が良く溶け合い、日本の原風景を味わうことができる。釜の淵公園はJR青梅駅の約1キロメートル南方にある。
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旧宮崎家住宅
●先日開催した街プレ主催の西多摩の自然と歴史を巡る旅「秋留台地の自然、歴史めぐり」で寄ったあきる野市の「渕上の石積井戸」も山茶花の生垣で囲まれ、赤い花が美しかった。ここも、日本の原風景の中での山茶花といえる。
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石積井戸