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檜原村と奥多摩町の獅子舞が無形民族文化財に

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檜原村と奥多摩町の獅子舞が無形民族文化財に

東京都教育委員会が2月12日、都指定文化財5件を新たに公表し、西多摩地区からは檜原村人里と奥多摩町境の獅子舞が無形民俗文化財に指定された。

檜原村の「人里の獅子舞」は毎年9月、五社神社の祭礼で披露されている伝統芸能。3人の獅子役が笛や太鼓、唄などに合わせて踊る。人里地区は平地が少ない土地柄のため狭い場所で踊り、ひょっとこなどの道化役が加わることが特徴だ。

創始は長らく不明だったが、20年ほど前、上野原西原地区の民家から人里より伝わったとされる伝書が発見された。伝書によれば江戸後期に人里に伝わったとみられる。

村では伝統の継承、後継者の育成に力を入れ、地元の学校でも教えている。その甲斐もあり後継者不足には陥っていない。小学生時代から獅子舞を踊っている高木海さん(18)は「人里の獅子舞は踊りだけでなくおじちゃんから子どもまで皆が一緒に盛り上がり、笑いが絶えないのが面白い。過疎化の進む檜原村だが、集落の雰囲気や行事を大切に守り続け、後世につなげていきたい」と話す。

奥多摩町の「境の獅子舞」は毎年8月の白髭神社の祭礼で披露される。350年の歴史があり、3匹の獅子舞が笛、太鼓、ささら、唄に合わせて踊る。花笠が動き、境地区の八社にちなみ、かぶり物が八角形になっているのが特徴。

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